依然として好調なのがスズキだ。8月の世界生産は、前年同月比22.1%増の29万5249台と12カ月連続で増加し、8月として過去最高を更新。8社で唯一の2桁%増だった。世界生産の75%をインドが占めており、インド国内での物品/サービス税(GST)引き下げによる需要拡大をはじめ、5月にはカルコダ工場第2ラインの稼働を開始、ハンサルプール工場第4ラインも7月から稼働を始めた。さらに、新型「ブレッツァ」や新型SUV「ビクトリス」、新型EV「eビターラ」などを相次ぎ投入したことも台数増につながり、インド生産は同40.1%増の22万1599台と12カ月連続で増加。8月のインド生産として過去最高となった。インド以外の海外生産は同9.9%減の1万1211台と2カ月連続で減少したが、それでも海外生産合計は、同36.4%増の23万2810台と12カ月連続で前年実績を上回り、8月の過去最高を更新した。
一方、国内生産は、前年同月比12.2%減の6万2439台と4カ月ぶりのマイナス。「ソリオ」や「クロスビー」など登録車の販売は好調だったものの、「スペーシア」や「ワゴンR」「アルト」などの軽自動車が伸び悩んだ。輸出も同3.9%減の1万7070台と2カ月連続で減少した。
ホンダの8月の世界生産台数は、前年同月比12.6%減の23万3388台と7カ月連続で減少した。特に厳しいのが中国で、市場の競争激化によりEV販売が低迷しており、同71.7%減の1万4130台と11カ月連続の前年割れ。回復の兆しは見えていない。アジアトータルでも同43.6%減の4万3377台と、こちらも11カ月連続で減少した。一方、主要市場の北米は、HEVの販売好調により同8.2%増の14万7761台と3カ月連続で増加した。このうち米国は、同5.3%増の9万2732台と3カ月連続のプラス。それでも中国の落ち込みが響き、海外生産トータルでは同8.6%減の20万3192台と8カ月連続の前年割れとなった。
ホンダも熊本地震の影響で稼働停止を余儀なくされた。主要取引先のアステモの子会社であるアステモ宇城(熊本県宇城市)が被災。ダンパーなどの部品調達が滞ったため、埼玉製作所(埼玉県寄居町・小川町)や鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)、ホンダオートボディー(三重県四日市市)において8月下旬まで稼働を停止した。その結果、国内生産は前年同月比32.3%減の3万196台と9カ月ぶりに前年実績を下回り、8社の国内生産で最も落ち込んだ。ただ、輸出はアジアや欧州向けが増加したため、同2.5%増の7487台と4カ月ぶりに増加した。
8社の中で最も厳しかったのが日産だ。8月の世界生産は、前年同月比19.5%減の19万1524台と5カ月連続で前年実績を下回った。海外生産が落ち込み、同24.3%減の15万4372台と5カ月連続のマイナス。8社の海外生産で唯一の2桁%減となった。地域別では、中国が「シルフィ」などガソリン車を中心に低迷し、同73.3%減の1万5474台と大幅に減少し、5カ月連続のマイナス。メキシコも前年に投入した新型「キックス」の反動減や、「ヴァーサ」の新型への切り替えの他、経営再建による規模縮小などもあり、同26.0%減の4万8615台と8カ月連続で減少した。一方、米国は「ムラーノ」やインフィニティ「QX65」などの増加で、同19.3%増の5万4791台と10カ月連続で増加した。英国も新型「リーフ」の増加で同4.0%増の1万6737台と5カ月ぶりにプラスとなった。
国内生産は好調で、前年同月比9.2%増の3万7152台と5カ月連続のプラスだった。日産も熊本地震の影響で、日産自動車九州と日産車体九州(ともに福岡県苅田町)の稼働を8月上旬まで停止。ただ、新型を投入した「キックス」や「エルグランド」がけん引し、プラスを確保した。輸出は、インフィニティブランドの大型SUV「QX80」の減少などで同3.7%減の2万6610台と4カ月ぶりに減少した。
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