三菱電機は安全機能を追加した「MELSEC MX-F」コントローラーの新製品を出展した。非常停止スイッチやライトカーテンなどの安全手段を監視し、一般制御部の動作を停止するなどの機能を一台で実現できる。これまでのモデルは一般制御機能とモーション機能だけであり、安全制御を行うには別のコントローラーが必要だった。対応ネットワークはCC-Link IE TSNである。
もう1つの新製品として、一般制御機能を搭載した「MELSEC MX-R」用の安全オプションユニットを参考展示した。MX-Rは大規模や多軸の高速制御に対応したコントローラーであり、MX-Fの上位に位置付けられる。今回出展した安全オプションユニットを組み合わせることで、プログラムの一元管理やワンネットワークによって安全システムの構築が可能になる。2026年度中の製品化を予定している。
安全機能を統合した「MELSEC MX-F」コントローラーの新製品(写真内右)。既に発売済み。同中央にあるのは「MELSEC MX-R」コントローラー(同左)用のオプションの安全ユニットで、2026年度中の製品化を予定[クリックで拡大]アルゴシステムは小型のリモートI/Oユニット「ちび丸くん」を訴求していた。シリーズとしては2014年に発売され、新製品ではないが、ネーミングが秀逸でコンセプトが分かりやすいので取り上げる。
名前の通り小さいのが特徴で、底面寸法はおよそ50×60mmである。バラ線の本数が少ないアプリケーションに適し、設置の自由度も高い。発売当初はEtherCATなどのサポートに限られていたが、現在はEtherNet/IPやCC-Link IE TSNもサポートしている(対応ネットワークによって製品型番を分けている)。このちび丸くんはEtherCATテクノロジーグループのブースのデモにも使われていた。
アルゴシステムはちび丸くんの他に、チャネル数の多い「ちゅう丸くん」と、チャネル数がさらに多い「でか丸くん」をラインアップし、多様なユーザーニーズに応えていく。
アルゴシステムの小型のリモートI/Oユニット「ちび丸くん」。写真内左に、デジタル8点出力ユニット、アナログ4チャネル出力ユニット、アナログ4チャネル入力ユニットが並ぶ。同右上にはアナログ温度入力ユニット(新製品)とIO-Linkゲートウェイが見える。同右中央にある忍者のようなイラストは「ちび丸くん」のオリジナルキャラクターである[クリックで拡大]リアルタイムOS技術を中核としたソフトウェアプラットフォーム製品の開発を手掛けるイーソルは、CC-Link IE TSN用のプロトコルスタックとサンプルアプリケーションを出展した。以前から提供しているソリューションである。
CC-Link IE TSNの制御局(Class B対応)の開発をサポートするSDKと、ネットワークの故障や異常情報を集中管理する安全局の開発をサポートするSDKの2種類を提供する。いずれも、CC-Link IE TSNのプロトコルスタックとサンプルアプリケーションが含まれる。
説明員によれば、このプロトコルスタックを含め、CC-Link IE TSN関連の採用実績は多いという。
イーソルが提供するCC-Link IE TSN用のプロトコルスタックの展示,イーソルが提供するCC-Link IE TSN用のプロトコルスタックを用いて開発された制御局(リモート局)(写真内右上)と、同じく安全局(同右中央)。同右手前にあるSTOPと書かれた赤色のボタンを押すと、安全局に信号が入ってモータの回転が止まる[クリックで拡大]イーソルが2025年8月に子会社化した京都マイクロコンピュータは、リアルタイムOSの「SOLID-OS」を展示した。こちらも以前から提供しているソリューションである。
マルチコアSoCのコアを分割し、LinuxとSOLID-OSとに固定的にひも付けて、LinuxとリアルタイムOSの同居を実現するソリューションである。ハイパーバイザーを用いて2つの環境を同居させるソリューションは他社からも出ているが、SOLID-OSはハイパーバイザーを使わないアーキテクチャだ。ハイパーバイザー方式に比べて解析に要する工数を抑えられることがメリットの1つとして挙げられるという。SOLID-OS側とLinux側でOS間通信も可能だ。
ブースではルネサスのSoC「R-Car V4H」上でSOLID-OSとLinuxを動作させるデモを展示していた。
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