ENEOSは、ガソリンスタンドを活用した配送効率化事業の推進に向け、三菱商事と合弁会社を設立する。全国にあるガソリンスタンドを荷物配送の一時保管と最終拠点として活用することで、大型倉庫からの直接配送よりも走行距離を削減できる。
ENEOSは2023年1月5日、ガソリンスタンドを活用した配送効率化事業の推進に向け、三菱商事と合弁会社を設立することを発表した。両社が50%ずつ出資し、同年度前半に設立予定だ。
ENEOSのガソリンスタンドは全国に1万2000カ所以上あり、これを荷物配送の一時保管と最終拠点として活用する。分析によると、大型倉庫から直接配送するよりも走行距離を削減でき、ドライバーの負荷軽減や配送コスト低減につながる。
また、車両がスムーズに出入りできるように設計されているため、物流拠点として適している。既存のガソリンスタンドを活用すれば、新たに拠点を整備するよりも費用を抑えられる。
両社はこれまでに、荷主や配送事業者などと共同で、ガソリンスタンドを活用した配送オペレーションの実証を実施してきた。今回、事業主体を明確化し、事業化検証を加速させるため、合弁会社を設立することで両社が合意した。
2023年度からは、宅配需要が高い1都3県100カ所で事業化の可否を検証する。2025年度までに500〜1000カ所のガソリンスタンドへ事業を拡大し、2026年度から全国展開および本格的な事業化を目指す。
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