LGが曲面型有機ELテレビに再挑戦、平面から900Rまで20段階の曲率調整が可能組み込み開発ニュース(1/2 ページ)

LGエレクトロニクス・ジャパンが、平面から最大900Rまで20段階で曲率の調整が可能な42インチの有機ELテレビ「LG OLED Flex」を発表。これまで同社は曲面型の有機ELテレビを製品化したことはあったが、平面から曲面まで自由に曲率を変えられるテレビは初の市場投入となる。

» 2022年12月02日 07時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 LGエレクトロニクス・ジャパンは2022年12月1日、東京都内で会見を開き、平面から最大900Rまで20段階で曲率の調整が可能な42インチの有機ELテレビ「LG OLED Flex(型番:42LX3QPJA)」を発表した。これまで同社は曲面型の有機ELテレビを製品化したことはあったが、平面から曲面まで自由に曲率を変えられるテレビは初の市場投入となる。画面を1人で集中して見るのに最適な曲面型ディスプレイであるため主にゲーミングでの利用を想定しているものの、平面型にもなることからテレビや動画コンテンツの視聴も訴求していきたい考え。同日から予約を開始し、2023年1月18日に発売する予定。価格はオープンで、予想実売価格は44万円前後を見込む。

「LG OLED Flex」の外観 「LG OLED Flex」の外観。最大曲率の900Rにした状態[クリックで拡大]
「LG OLED Flex」の曲率を調整する様子。それほど時間はかからない[クリックで再生]
平面の状態100%の最大曲率で横から見た状態 平面の状態(左)と100%の最大曲率で横から見た状態(左)[クリックで拡大]
「LG OLED Flex」の曲率調整はスタンドに組み込んだ横方向のシャフトを動かして行っている[クリックで再生]

 2013年に有機ELテレビを市場投入してから、グローバルのトップメーカーとしての地位を確立しているLGエレクトロニクスだが、初の市場投入製品は55インチの曲面型だった。LGエレクロニクス・ジャパン Marketing Team Marketing Communication Part Leaderの植田景子氏は「曲面型は正しく見るポジションが限られるという課題があり、これまで有機ELテレビの主流は平面型だった。サイネージ向けなどで曲面型を展開する事例はあったが、今回のLG OLED FlexでLGエレクトロニクスとして曲面型の有機ELテレビに再挑戦することになる」と語る。

LGエレクトロニクスの曲面ディスプレイの歴史 LGエレクトロニクスの曲面ディスプレイの歴史[クリックで拡大] 出所:LGエレクトロニクス・ジャパン
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