凸版印刷は、製造業向けDX支援ソリューション「NAVINECT」に、次世代LPWA規格「ZETA」と標準連携できる機能を搭載する。連携が可能になるのは、「NAVINECTクラウド」の工程管理サービスと「NAVINECTエッジ」の生産監視パッケージだ。
凸版印刷は2022年2月3日、同社の製造業向けDX(デジタルトランスフォーメーション)支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)」に、次世代LPWA(低消費電力広域ネットワーク)規格「ZETA」と標準連携できる機能を同月上旬に搭載すると発表した。
従来、生産現場の製造ライン情報は、生産装置のPLCやセンサーなどから取得していた。今回搭載する機能を活用することで、監視頻度がそれほど高くない場所なら、ZETAセンサーを設置するだけで、ネットワークケーブルを敷設しなくてもデータを取得可能になる。
ZETAとの連携が可能になるのは「NAVINECTクラウド」の工程管理サービスと、「NAVINECTエッジ」の生産監視パッケージだ。NAVINECTクラウドとの連携で点検作業の効率化が可能になり、生産監視パッケージにより視覚的に監視できる。
ZETAネットワークは死角が少なく、装置温度、冷却水温度、照度、振動などを見える化し、入り組んだ構造の製造ラインでも安定してデータを取得できるため、より遠隔監視がしやすくなる。同社ではZETAネットワークを使用した環境データ自動収集システムを自社工場に既に導入している。
NAVINECTクラウドの費用は10ユーザーからの年間契約で、1サービス月額14万円。NAVINECTエッジの生産監視パッケージ、ZETADRIVEなどの利用料は別途必要となる。同社は、2025年度までにNAVINECTの関連事業含めて約150億円の売り上げを目指すとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.