「ランニング指導」をサービス化、カシオとアシックスの「コト」づくりウェアラブルEXPO(1/2 ページ)

カシオ計算機とアシックスは「第6回ウェアラブルEXPO」(2020年2月12〜14日、東京ビッグサイト)に出展し、両社で共同開発したランナー向けサービスコンテンツを紹介した。ランナーの走りを分析し、理想的なフォームに向けた改善を指導する。

» 2020年02月19日 11時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 カシオ計算機とアシックスは「第6回ウェアラブルEXPO」(2020年2月12〜14日、東京ビッグサイト)に出展し、両社で共同開発したランナー向けサービスコンテンツを紹介した。ランナーの走りを分析し、理想的なフォームに向けた改善を指導する。

photo ウェアラブルEXPOのカシオ計算機とアシックスの共同ブース(クリックで拡大)

ランナー向けの成長支援サービス

 このランナー向けサービスは、両社がランナー用に開発したセンシングデバイス「モーショントラッカー」とスマートフォンアプリで構成される。センシングデバイスを腰に付けてランニングし、そのデータを基にランニングフォームの分析や改善指導などを行うというサービスである。

photo カシオ計算機とアシックスが開発したランナー向けサービスの概要。青緑色のセンシングデバイスを腰に付けてランニングをするとその計測データにより、ランニングフォームなどがどういう状況なのかを分析し、改善点などを示してくれる(クリックで拡大)

 モーショントラッカーは、幅40×高さ62×厚さ18mmで、重量は約40g。加速度、ジャイロ、地磁気の9軸センサーを搭載する他、気圧センサー、GPS、GLONASS、みちびきなどに対応した位置測位受信機を搭載している。リチウムイオン電池を搭載し、フル充電時は連続で約15時間の使用が可能だ。IPX7相当の防水機能を持つ他、通信機能はBLE(Bluetooth Low Energy)を使用しており、スマートフォンやスマートウォッチと連携可能である。

photo ランナー向けサービスのイメージ図 出典:カシオ計算機

 同デバイスにより、ランニング中の全てのステップを測定。距離、ペース、ピッチ、ストライドなどの一般的なランニング項目に加えて、フォームに関する20以上のデータを取得できる。

 さらにこれらのデータから、アシックスの走りについての研究ノウハウを生かし、ランニングフォームを分析。「巧みな動き」「動きの力強さ」「スムーズな重心移動」「左右対称性」「安定した姿勢」「負担の少ない接地」などの項目でレーダーチャートによる評価を行う。さらに走りの改善を直感的に理解できる3Dアニメーションなども作成、ランニング技術の成長への気付きを提供する。

photophoto データを分析し走りの指標をレーダーチャートで表示(左)。さらに3Dアニメーションや改善指導などを示す(右)(クリックで拡大)
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