5Gの低遅延サービス提供に向け、エッジコンピューティング環境を構築製造ITニュース

KDDIは、5G(第5世代移動通信)の低遅延サービス提供に向け「Amazon Web Services(AWS)」の新しいコンピューティングストレージサービス「AWS Wavelength」を活用し、エッジコンピューティング環境を構築する。

» 2020年01月08日 09時00分 公開
[MONOist]

 KDDIは2019年12月4日、5G(第5世代移動通信)の低遅延サービス提供に向け、「Amazon Web Services(AWS)」の新しいコンピューティングストレージサービス「AWS Wavelength」を活用し、エッジコンピューティング環境を構築すると発表した。

 AWS Wavelengthは、5Gデバイス向けの低遅延アプリケーションを提供するためのサービス。通信事業者の5GネットワークのエッジにAWSのコンピューティングサービスとストレージサービスを組み込んだもので、開発者はエッジでの機械学習推論やIoT(モノのインターネット)、AR(拡張現実)など、低遅延を必要とするユースケースに対応できる。

 今回、同サービスをKDDIの5Gネットワーク内に配置することで、アプリケーション開発者は現在利用中のAWSと同じAPI、ツール、機能を使って低遅延を生かしたサービスを展開可能になる。また、同社の5Gネットワークユーザーは各種アプリケーションを低遅延に利用できるようになる。

 両社は5GネットワークとAWS Wavelengthを組み合わせることで、VR(仮想現実)、ARなどの高精細なXR、VPS(Visual Positioning Service)、スマートファクトリー、建機の遠隔操縦や自動運転などでのエッジコンピューティングの活用を進めていく考えだ。

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