シスコシステムズは、ハノーバーメッセ2019(2019年4月1〜5日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、産業用ネットワークスイッチ製品などを中心に、工場を含む産業用ネットワークのあるべき姿について訴えた。
シスコシステムズは、ハノーバーメッセ2019(2019年4月1〜5日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、産業用ネットワークスイッチ製品などを中心に、工場を含む産業用ネットワークのあるべき姿について訴えた。
IoT(モノのインターネット)などを活用したスマートファクトリーを実現するには工場用ネットワークの整備が必須となる。ネットワークにつながる機器が多彩になる他、さまざまなシステムのデータを取り扱うことになるからだ。シスコシステムズではそれぞれのコントローラーが統括するような生産ラインなどのセルエリアゾーンと、それらを統合し工場内のサーバなどで取り扱うような製造ネットワークゾーン、そしてエンタープライズITなどのコーポレートゾーンに分けることを提案。それぞれを産業用ネットワークスイッチ製品などで管理することで、効率的で柔軟性を持ち、さらにセキュリティを確保できるネットワーク構築を訴えた。
ハノーバーメッセ2019における反応について、シスコシステムズ エンタープライズネットワーキング事業 産業用IOT セールス スペシャリストの若澤一善氏は「より具体的な目的がはっきりした問い合わせが増えてきたと感じている。『工場内のこういう課題解決のためにネットワーク環境はどういう形にすべきか』など実導入レベルの話が大きく増えてきているのが今回の特徴だ」と述べている。
また、従来のハノーバーメッセでは工場など産業用機器などの展示会であることもあり、エッジ側での処理を強調した展示としてきたが、ハノーバーメッセ2019ではエッジ側のネットワークを通じた情報と、エンタープライズIT側のネットワークとの融合などをテーマにした展示なども複数用意した。「最終的にはデータは企業全体の知見として活用していくことを考えた場合、融合していく姿が理想像だ。そういう意図で展示を行ったが、その点も評価を受けた。データ収集からデータ活用へフェーズが大きく移ったと感じた」と若澤氏は手応えについて語る。
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