アスラテックと浜野製作所は、力覚をフィードバックできる遠隔作業装置「三軸トング」を共同開発した。力覚をフィードバックできるマスタースレーブシステムを採用し、手の届かない場所でも遠隔で作業を行える。
アスラテックと浜野製作所は2019年2月18日、力覚をフィードバックできる遠隔作業装置「三軸トング」を共同開発したと発表した。垂直多関節型の3自由度(ハンド部含まず)構造で、最長リーチは約800mm、把持重量は約100g。同年中に、数量限定の先行レファレンスモデルを19万8000円(税別、予価)で販売する予定だ。
三軸トングは、「トングの延長」をコンセプトに開発されたロボットアームシステム。力覚をフィードバックできるマスタースレーブシステムにより、手の届かない場所でも遠隔で多彩な作業を行える。
一般的な多関節ロボットは、外からの衝撃を考慮して剛性やモーターを選定する必要があるが、外部からの衝撃を逃がしながら作業を続けられる独自のトルクリミット装置の採用により、安価で弱いモーターでも高い耐久性を備えるのが特長だ。
開発においては、アスラテックは主に製品企画やソフトウェアの開発を、浜野製作所は主にハードウェアの機構設計、開発を担当。浜野製作所は試作開発や量産化サポートに定評があり、三軸トング独自の機構設計や軽量化、低コスト化などに貢献している。アスラテックが開発するロボットの制御システム「V-Sido(ブシドー)」を三軸トングにも採用。また、三軸トングの外装デザインは、オチュアが担当した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.