PTCジャパン、ワークスモバイルジャパン、日本システムウエアの3社は、製造業向けIoTサービスの提供で協業すると発表した。ビジネス版LINEである「LINE WORKS」とIoTプラットフォームを連携させて、製造現場のIoTをさらに使いやすくする。
PTCジャパン、ワークスモバイルジャパン、日本システムウエア(NSW)の3社は2018年8月30日、製造業向けIoT(モノのインターネット)サービスの提供で協業すると発表した。
3社が提供するのは、ワークスモバイルジャパンのビジネス版LINEである「LINE WORKS」に、PTCの産業イノベーションプラットフォーム「ThingWorx」とNSWのIoTクラウドプラットフォーム「Toami」を連携させたものだ。
LINE WORKSは、「LINE」のチャット機能を踏襲し、掲示板、組織階層型アドレス帳、メール、予定表、ファイル共有、アンケートなどを提供するビジネスコミュニケーションツール。法人利用に適したユーザー管理やログ管理など、企業に必要なセキュリティ機能を実装している。
Toamiは、ThingWorxをベースとした、IoTサービスを構築するための専用プラットフォームで、デバイスやデータの管理、外部連携機能などを備える。プログラミングなしで開発可能だ。
今回提供するサービスは、利用者が多いLINE WORKSをインタフェースとしている。担当者は、目視での確認が必要な計器などの情報やアンケートなどを、操作に慣れたLINE WORKSから入力して、情報を蓄積したり、一元管理できる。
また、検知した機器のエラーを、LINE WORKSを通して作業員に通知する。さらにそのアラートに対する指示や報告などの履歴を保存し、類似のアラートが発生した際に対応履歴を表示して迅速な対応ができる。将来的には、蓄積した履歴を機械学習にかけて、トラブルの対処方法をノウハウ化することも検討中だ。
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