スマート製造のパイロットプロジェクトに産業用IoTプラットフォームを提供製造IT導入事例

PTCは、中国のCIMCが、スマートマニュファクチャリングのパイロットプロジェクトである「IoT+MES」の運用を開始し、その基盤にPTCのThingWorx産業イノベーション・プラットフォームを採用したと発表した。

» 2018年09月06日 09時00分 公開
[MONOist]

 PTCは2018年8月2日、物流やエネルギー関連の機器を提供する中国国際海運集装箱(CIMC)が、スマートマニュファクチャリングのパイロットプロジェクトである「IoT+MES」の運用を開始し、その基盤にPTCのThingWorx産業イノベーション・プラットフォームを採用したと発表した。

 CIMCは、IoT(モノのインターネット)と製造実行システム(MES:Manufacturing Execution Systems)を統合するパイロットプロジェクトを、子会社の青島中集冷蔵箱製造(QCRC)主導で推進。ThingWorxは、QCRCのパイロットプロジェクト全体のプラットフォームとしてMESと接続され、工場の情報やデータアプリケーションを利用するための統合プラットフォームを形成している。ThingWorxにより、さまざまな視覚的運用や主要システムのビッグデータ解析を実現する。

 ThingWorxは、アプリケーションやAR(拡張現実)体験の迅速な開発、展開、拡張を実現するための技術や機能群を備えている。さまざまな接続オプション、アプリケーション開発機能群、アナリティクスなどの機能を提供できる。

 さらに、接続されたデバイスの遠隔データ収集、デバイス間の独立した安全な接続、デバイスおよびセンサーの管理、複数のエンタープライズシステムとの連携を実現。ビッグデータ学習・解析機能により、予知保全や、デバイスのエネルギー消費、予定外のダウンタイムの低減が可能になる。QCRCのプロジェクトリーダーは、工場の運営状態、異常、警告をリアルタイムで確認し、併せて将来の生産傾向を把握できる。

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