住友ゴム工業は、同社米国工場内に「米国テクニカルセンター」を開設する。同時にタイヤテストコースでは、二輪車用に加えて四輪車用の評価を開始するなど、欧米での開発・生産・販売体制の強化を図る。
住友ゴム工業は2016年12月15日、同社米国工場(ニューヨーク州)内に「米国テクニカルセンター」を開設すると発表した。
新設されるテクニカルセンターは、米国タイヤ市場で顧客ニーズをいち早く取り入れた商品を開発するために準備を進めていたもので、2017年1月に本格稼働する。延べ床面積は約3500m2。また、これまで二輪車用タイヤを評価していた「米国タイヤテストコース」(アラバマ州)では、2017年3月に四輪車用タイヤの評価を開始する。これらにより、現地において商品力の高いタイヤを迅速に市場投入する開発体制が整う。
同社では、2015年10月にグッドイヤーとのアライアンス契約および合弁事業を解消。欧米市場での経営の自由度が増したことから、欧米での開発・生産・販売体制の強化を進めてきた。今回のセンター開設もその一環だ。
2017年9月には「欧州テクニカルセンター」も本格稼働予定で、今後、欧米事業の拡大を加速させ、グローバル展開を進めていく。
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