複合機販売大手にIoTデータ分析環境を提供製造IT導入事例

SAS Institute Japanは、コニカミノルタジャパンが同社の「SAS Analytics」を導入したと発表した。複合機データなどのIoTデータの分析環境を構築し、導入後1年未満で、システム投資額を上回る効果を上げているという。

» 2016年09月21日 09時00分 公開
[MONOist]

 SAS Institute Japan(SAS)は2016年8月30日、コニカミノルタジャパン(コニカミノルタ)が同社の「SAS Analytics」を導入し、複合機データなどのIoT(モノのインターネット)データの分析環境を構築したと発表した。導入後1年未満で、システム投資額を上回るコスト削減と収益拡大を達成したという。

 コニカミノルタは、複合機やその消耗品の販売・サービスを手掛ける企業。今回、業務の効率化と顧客満足度の向上を図るため、複合機からのマシンデータに加え、基幹データや外部データを含めたビッグデータの分析環境をSAS Analyticsで構築した。

 導入にあたっては、アナリティクスで解決すべき課題を調査し、売り上げ予測/在庫予測/故障予測/顧客離反予測/営業最適化の5つを基軸モデルとして設定した。さらに、GUI画面で分析モデルの構築フローを共有する機能を活用し、分析モデルの構築から効果検証まで、全てのデータ分析作業に現場部門も参加して、その声を生かせる体制を整えた。

 また、SASの機械学習や時系列予測などの分析手法を活用し、検証を繰り返して使える分析モデルを構築。その結果、顧客ごとの出力枚数予測に基づくトナー交換の最適化やコールセンターのコール履歴分析など、60種以上の分析モデルをそろえた。

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