日本オラクルの顧客管理・営業支援システムとソーシャルメディア管理システムを、営業改革を図るヤマネホールディングスが採用。グループ6社の顧客情報を一元管理し、ソーシャル・メディア上の情報をマーケティングに活用していく。
日本オラクルは2016年7月20日、同社の顧客管理・営業支援システム「Oracle Sales Cloud」とソーシャルメディア管理システム「Oracle Social Cloud」をヤマネホールディングス(山根木材)が採用したと発表した。
山根木材は、主に広島・福岡地域で新規注文住宅からリフォーム、メンテンナンスサービスなどを展開している老舗ハウスメーカー。これまで同社のグループ6社では、それぞれ異なる顧客管理システムを使用していたため、同じ顧客に対して新築とリフォームの営業がそれぞれ別々にアプローチしたり、メンテンナンスで訪れた際の状況や情報が共有されずに、営業機会を逸したりするケースが発生していた。
また、Webサイトやソーシャルメディアを活用し、事前に収集した情報に基づいて展示会に来店するといった、顧客の購買行動の変化にも直面していた。
そこで、顧客のライフサイクルに合わせた最適なサービスを提供し、顧客のライフタイムバリューの最大化を目指せる顧客・商談管理システムの必要性を認識し、短期導入が可能でコストも抑えることができるクラウドサービスへの刷新を決定した。
山根木材がオラクルのシステムを採用した理由として、外出先からモバイル端末で入力確認ができるOracle Sales Cloudの利便性の高さ、また、Oracle Social Cloudがソーシャルメディアの情報を収集するだけでなく、自社のソーシャルメディアの投稿管理もできる点が挙げられている。さらに、将来本格的なデジタルマーケティングを実施する際に、オラクルのマーケティング業務向けクラウドシステムの製品群である「Oracle Marketing Cloud」とシームレスな連携ができることも採用の理由になった。
山根木材では今後、顧客のWeb閲覧履歴など、デジタルデータを活用したマーケティングや営業活動を実施していく予定だ。
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