アイデアレベルのIoTを製品化、ソフトバンクが徹底支援ベンチャーニュース

ソフトバンクは2016年3月30日、IoT(Internet of Things)製品などの開発を支援する消費者参加型のプラットフォームサービス「+Style(プラススタイル)」の提供を開始した。

» 2016年03月31日 14時00分 公開
[陰山遼将MONOist]

 ソフトバンクは2016年3月30日、IoT(Internet of Things)製品などの開発を支援する消費者参加型のプラットフォームサービス「+Style(プラススタイル)」の提供を開始した。

「+Style」のWebサイト(クリックでサイトへ)

 +StyleはIoT製品などを創出したいと考える企業と、こうした製品を購入したい消費者をつなげるプラットフォーム。企業は消費者の声を取り入れながら、商品の企画から販売までを行うことができる。主な機能は「プランニング」「クラウドファンディング」「ショッピング」の3つだ。

 プランニングでは、企業が製品のアイデアを+Styleに投稿することで、興味を持ったユーザーから意見や異なるアイデアを募集できる。製品コンセプトが固まった場合、クラウドファンディング機能を使って製品化に必要な資金を調達することも可能だ。

 ショッピングは一般販売前の商品などを数量限定で先行販売し、商品に対する購入者からの意見を集められる機能。製品を本格的に販売する前に、市場の声を聞くといったマーケティングの場としての利用を想定したものだ。なお、プランニング、クラウドファンディング、ショッピングの3つはそれぞれ個別のサービスとして利用できる。

「+Style」の概要 出典:ソフトバンク

 既に+Style上では、第1弾として複数企業のIoT製品のアイデアやクラウドファンディング、販売が始まっている。今後もさらに増える見込みで、2016年4月下旬までにアイデア段階や試作中の製品を29種類公開する予定だ。現時点で+Styleに参加している企業はソニー、Samsung C&T Fashion Division、岡村製作所、Cerevo、Foxconn Interconnect Technology、Quanta Computer、GLM、Z-Works、ZIKTOなど。大手企業からベンチャー企業まで幅広く参加している。

 さらにソフトバンクでは今後複数の企業と協力し、優れたアイデアを商品化する過程を下支えする「ものづくりサポーターズ」を結成。特定分野に秀でた企業に対し、資金、設計、開発、生産などのサポート環境を提供していく。初回の取り組みとして、開発ボードやセンサー類の販売、アイデアコンテストの開催を企画しているという。

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