引き続き、根気のいる作業が続きました。
ドアを作成する際、ボディのプロフィール形状に沿って一律に1mmにしていた肉厚が、部分的に0.5mmになるように切り欠きました。その位置に作業平面を作ったり、作業をしやすくするために断面を作ったり、といった作業が、若干分かりづらかったようですね。
しかし今回は小人数だったので、1ステップごとで説明やフォローができましたから、結果的には比較的スムーズに作業が進んでいました。
123Dのようにフィーチャの概念がないと、作業が面倒になることがあります。例えば、「パターン」(一定のルールに基づいて複数コピーする)を使って形状をコピーしたいときです。123Dでは、パターンでコピーしたい形状を構成する面を1つ1つ選択しなくてはならないのです。
例えば今回のようなドアなら、切り欠いた部分の上下左右を含め、その全形状を構成する面を1つ1つ選択しなくてはなりません。構成する面があまりに多いと、選択間違いをしたりして、結構な時間がかかってしまいます。ですから、コピーしたい形状の数がそれほど多くない場合には、パターンコマンドは無理に使わず、1つ1つ形状を作っていった方が無難そうです。
ここを乗り越えた後は、ミラーコピーをして、さらに電車らしくします。ここまでくれば、完成したも同然です。
第2回は、14〜18時の4時間。その間で、目標の「車両本体の仕上げ」までなんとか終わりました。
やはり、使い始めて間もないソフトであるため、「どのコマンドが、どこにある」ということを考えなくてはならず、そこで戸惑われている様子も見受けられました。それでもだいぶ、3次元でのモデリングにも慣れ、初日よりも自然な感じで手が動いていたようでした。
ということでこの回も無事終了!
翌週の最終回では、少し早めに仕上げてもらい、皆さんの今後の課題に応える予定としました。実際に自分が製作したい物の図面あるいは写真などを持ってきてもらいました。
最終回は、「エアコン室外機の作成とアセンブリ」が主たる作業でした。
その前に、屋根などがまだできていなかったので、ボディの作り込みを多少してみました。
その後のモデリング作業自体は、これまでやってきたことの繰り返しです。
ここで新たに登場した作業が、「Assemble」(アセンブリ、組み立て)でした。ただ、こちらの作業については既に、前述した伊予鉄の記事で説明しているので、ここでは割愛します。
ただし、記事執筆当時よりも、STLの作り方のバリエーションが増えました。この記事では、それについて説明します。なお123Dで、ネイティブな形式(123D形式)以外でファイルを保存するには、Autodeskアカウントにあらかじめログインしておく必要があります。
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