個別受注生産と繰り返し生産が混在していても、容易に管理できる生産管理システムが登場。低価格な使用料で利用できるSaaS版も同時提供となる。
日立システムズは2012年6月1日から、同社の生産管理システム「TENSUITE(テンスイート) Sシリーズ」に、2種類のモデルを追加する。1つは「繰返し生産型モデル」、もう1つは、個別受注生産と繰り返し生産の両方に対応した「ハイブリッド生産型モデル」である。今回追加される2モデルは、ともにオンプレミスで構築するタイプの他、SaaS版でも提供する。
Sシリーズは同社生産管理パッケージ「TENSUITE」の簡易機能版に位置付けられる。TENSUITEは中堅・中小企業向けの基幹業務パッケージで、Sシリーズは、生産管理・販売管理機能を中心に、導入や利用方法を簡易にしている。
繰返し生産型モデルは、定番品の製造など、同一のプロセスで生産を繰り返す形態に特化したモデル。日別のカレンダー形式画面を採用し、生産品や共通部材の生産計画立案作業が簡易になるようにしている。必要な手配も自動で生成可能で、手配の確定、作業指示、発注も一括で行える。
一方のハイブリッド生産型モデルでは、上記繰り返し生産向け機能と同時に、個別受注生産向けの機能も並行して利用できる。また、共通部材の在庫を一元管理できる。
日立システムズでは、今回提供を開始する2モデルに先行して、「個別受注生産型」モデルを提供している。
なお、同製品は日立グループの業務向けSaaSサービスのマーケットプレイスである「MINONARUKI」での販売も予定されている(個別受注生産モデルは既にMINONARUKIから購入可能、関連記事参照)。
モデル | 価格(税込み) |
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繰返し生産型モデル | 73万5000円〜 |
ハイブリッド生産型モデル | 115万5000円〜 |
モデル | 価格 |
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繰返し生産型モデル | 4万6725円〜/月 |
ハイブリッド生産型モデル | 6万5625円〜/月 |
なお、日立システムズでは同製品を含む製造業向け製品を2012年6月20〜22日に開催される「第23回 設計・製造ソリューション展」でも展示する予定だ。同社ブースでは、下記製品が展示されるという。
TENSUITE 製造業向け基幹業務システム、自動車部品業向け生産管理システム、金属加工業向け生産管理システム
TENSUITE Sシリーズ 個別受注生産型モデル、繰返し生産型モデル、ハイブリッド生産型モデル
連携製品 化学物質管理システム「ChemicalMate」、CAD/PLMシステム「Windchill」
会期 2012年06月20〜6月22日 10:00〜18:00※最終日のみ17:00終了
会場 東京ビッグサイト
日立システムズブース 東2 14-23
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