下半期最大規模の組み込み関連イベント「Embedded Technology 2011/組込み総合技術展」が2011年11月16〜18日の3日間、パシフィコ横浜で開催される。今年はET開催25周年、そして、横浜での開催10周年を迎えるアニバーサリーイヤーとなる。この節目の開催となるET2011では、これまでにない記念企画が計画されているという。
下半期最大規模の組み込み関連イベント「Embedded Technology 2011/組込み総合技術展(以下、ET)」が2011年11月16〜18日の3日間、パシフィコ横浜で開催される。今年は同展示会の前進であるMST(Microcomputer System & Tool Fair)から数えて25周年、そして、横浜開催10周年を迎えるアニバーサリーイヤーとなる。この節目の開催となるET2011では、これまでにない記念企画が計画されているという。2011年9月14日に開催されたプレス向けの事前説明会でその概要が公開された。
まず注目すべきは、一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)が主催する設計技術ソリューション展「Electronic Design and Solution Fair 2011 November(EDSFair2011 Nov.)」との同時開催だろう。
今年は1F展示ホールA〜Dまでを全て展示会場として使用する。両展示会の間には壁を設置せずにそのまま自由に行き来できるとのこと(その関係でETロボコン チャンピオンシップ大会の会場が会議センター3Fに変更される)。ETを主催する社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)とEDSFairを主催するJEITAは、昨今の組み込み技術と半導体技術の“ボーダレス化”の流れを受け、かねてより両イベントの同時開催を検討してきたそうだ。なお、このコラボレーションに併せ、カンファレンスプログラムに「同時開催記念 特別セッション」も計画されているとのことだ。
また、ETの特徴といえる大規模なカンファレンスプログラムでも“25周年”の目玉が用意されている。
毎回、旬な技術テーマを取り上げ、解説する有料技術セミナー「テクニカルセッション」が今回“無料”で公開されるという。現在、「USB 3.0の使い方」「GPGPUで応用が広がるGPU」「開発現場へのソフトウェア工学の導入」「XDDP活用したトレーサビリティの追求」「Linuxカーネルから読み解くAndroid」「Linuxを使用した製品開発の成功のポイント」「メトリクスによるソフトウェアの定量的品質評価(仮題)」「機能安全と安全システム技術」「ISO26262におけるソフトウェア開発プロセス」の計9セッションが予定されている。なお、受講するには事前申し込みが必要となる。無料ということもあり例年よりも短期間で満席になってしまう可能性もあるので、早めの登録をオススメする(カンファレンス申し込み開始は“10月11日”を予定しているとのこと)。
その他、東北復興支援も兼ね、「ET」のロゴを名入れした日本酒(宮城県産)を、記念品として一部来場者などに配布する予定だという。
上述の内容はどちらかというと来場者向けの記念企画だが、出展社向けの25周年記念企画「ETアワード」「ET貢献賞(仮)」も新設される。過去、ETに来場されたことのある方であれば「ETアワードは前からあった」と思われるだろうが、今回から、従来のブース、デモ、説明などを対象にした来場者による投票制ではなく、組み込み製品・技術・ソリューションそのものにフォーカスするために、事前募集・審査によるコンテスト形式に変更される(これに伴い従来のETアワードは廃止)。なお、表彰式は会期2日目(11月17日)に行われる。一方のET貢献賞(仮)は、過去のET出展回数、のべ小間数などにより審査を行い、初日夕方(11月16日 17時30分〜)に行われるレセプションパーティーでその結果が発表されるという。
ET 25周年記念企画以外でいうと、今回のET2011では「スマートエネルギー」「機能安全」「グローバル」をテーマとした展示・カンファレンスが見どころの1つだという。9月14日からET公式Webサイトでカンファレンスの一部と現時点での出展社一覧が公開、10月11日から全カンファレンス情報の公開と来場者登録が開始されるとのことなので、来場予定の方はぜひ公式Webサイトをチェックしていただきたい。
なお、アイティメディアが運営する@IT MONOist、EE Times Japan、EDN Japanの3媒体による「ET2011特集」も10月17日にオープンする予定なので、そちらも期待してほしい(参考:“昨年”のET2010特集)。
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