研究開発の最前線:
三井化学、研究開発のDXを加速するラボが完成
三井化学は、千葉県袖ケ浦市の施設「VISION HUB SODEGAURA」(旧称:袖ケ浦センター)内に、新たな研究開発施設として「デジタルサイエンスラボ(Digital Science Lab、DSL)を建設し、2024年12月16日に竣工式を行った。(2024/12/19)
現場改善を定量化する分析手法とは(11):
「工程仕掛かり分析」と「製品在庫分析」で無駄を減らし生産プロセスを最適化する
工場の現場改善を定量化する科学的アプローチを可能にする手法を学習する本連載。第11回は、無駄を減らし生産プロセスを最適化することが可能な「工程仕掛かり分析」と「製品在庫分析」について説明します。(2024/12/19)
画像の「鮮明さ」を数値化する手法 “VTuber・さくらみこ”ファンの研究者が発表 「自分は35P(みこぴー)」
沖縄科学技術大学院大学は、画像の「くっきりさ」を定量的に評価する新手法を開発した。研究では、論文の筆頭著者であるサント・チャン博士(絵描きとしても活動中)がファンである、VTuber・さくらみこさんを題材にした。(2024/12/17)
スイッチサイエンス、中国M5Stack製電子ペーパー開発キットを販売開始
スイッチサイエンスは、中国M5Stack製となる電子ペーパー開発キット「PaperS3」の国内取り扱いを開始した。(2024/12/16)
Innovative Tech:
「手書き vs. タイピング」 どっちが脳を活性化する? 36人の脳波を記録 ノルウェーチームが検証
ノルウェー科学技術大学に所属する研究者らは、手書きとタイピングにおける人間の脳への影響を調査した研究報告である。(2024/12/16)
AIとの融合で進化するスパコンの現在地(3):
東大と筑波大が共同構築した最新スパコン「Miyabi」がAI for Scienceを推進する
急速に進化するAI技術との融合により変わりつつあるスーパーコンピュータの現在地を、大学などの公的機関を中心とした最先端のシステムから探る本連載。第3回は、東京大学と筑波大学が共同で構築した「Miyabi」を紹介する。(2024/12/11)
150℃のプロセス温度で製膜可能:
FRAM向け新材料を開発、メモリ動作電圧が6割減に
産業技術総合研究所(産総研)と東京科学大学は、強誘電体メモリ(FRAM)に用いる新材料として「GaScN結晶」を開発した。金属添加物(Sc)の濃度を高めることで、杭電界を小さくした。これにより、従来の窒化物材料と比べメモリ動作に必要な電圧を60%も下げることができるという。(2024/12/6)
CO2排出量を従来の1/10に低減も:
600℃でCOからカーボンブラックを大量に合成
東京科学大学(Science Tokyo)は、プラズマ流動層反応装置を用い、約600℃の低温でCOから電気伝導性が高いカーボンブラックを連続かつ大量合成することに成功した。合成プロセスにプラズマで発生する熱などを有効利用できれば、CO2排出量を従来の10分の1に低減できる可能性もある。(2024/12/4)
Innovative Tech:
“ダイヤモンド”をデータストレージに 数百万年もデータ保存、読み出し精度はほぼ100% 中国チームが発表
中国科学技術大学や浙江大学に所属する研究者らは、レーザーを使ってダイヤモンドに情報をエンコードし、安全かつ長期保存を実現するデータストレージ技術を提案した研究報告を発表した。(2024/12/4)
研究開発の最前線:
ミリ波やテラヘルツ帯対応の広入射角電波吸収体を開発
東京科学大学は、5GやBeyond 5Gで利用されるミリ波とテラヘルツ帯向けの広入射角電波吸収体を開発した。ループ型周波数選択性表面を備えており、Wi-Fiなどの低周波信号は透過できる。(2024/11/29)
STEM系学生を取り巻く現状
コンピュータを学ぶ女子が増えてもIT業界が喜べない理由とは?
STEM(科学、技術、工学、数学)系の科目を専攻する女子生徒は着実に増えているが、同分野には依然として重要な課題が残されている。(2024/11/29)
「え、無くなるの?」 解体されゆく船の科学館の“最後の勇姿”が荘厳 「宇宙戦艦が新造されているよう」
建造中のようにも見える光景です。(2024/11/26)
リサイクルニュース:
PETのケミカルリサイクル、分解効率を28倍に向上した酵素を開発
キリンホールディングスのキリン中央研究所や静岡大学 農学部、分子科学研究所(NINS)、大阪大学 蛋白質研究所は共同で、ケミカルリサイクル技術の1つである「酵素分解法」で用いる「PET分解酵素」を改変し、PETを高効率で分解できる酵素の開発に成功した。(2024/11/26)
研究開発の最前線:
極低濃度の水素を検出可能なナノワイヤナノギャップガスセンサーを開発
東京科学大学は、極低濃度の水素を検出可能な水素ガスセンサーを開発した。金属酸化物半導体型ガスセンサーのガス検出材料に、空隙構造の酸化銅ナノワイヤを用いて、従来よりも大幅に高感度化した。(2024/11/22)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024:
沖縄発LiLzが高砂熱学と開発した「IoT×AI」遠隔点検サービス 専用カメラは満充電で3年間稼働
LiLzは、沖縄科学技術大学院大学や琉球大学出身の研究者やエンジニアが集結し、2017年に沖縄のITベンチャーからのカーブアウトという形で創業したAIスタートアップ企業。「機械学習とIoTの技術融合で、現場の仕事をラクにする」をミッションとし、高砂熱学工業と共同で、バッテリー駆動だけで3年間稼働するIoTカメラと計器の値を機械学習で解析するクラウドサービス「LiLz Gauge」を開発した。(2024/11/21)
核融合発電 基本のキ(3):
核融合炉発電実現に向けた多様なアプローチ 核融合ベンチャーの動向
自然科学研究機構・核融合科学研究所 教授の高畑一也氏が、核融合発電の基礎知識について解説する本連載。第3回では、核融合炉実現に向けたさまざまなアプローチを核融合ベンチャーの動向も含めて解説します。(2024/11/21)
低温排熱を高密度で蓄える:
工場やクルマからの排熱を回収して再利用 新たな蓄熱材
三菱電機と東京科学大学は、水を主成分とする感温性高分子ゲルを利用した「蓄熱材」を開発した。この蓄熱材を活用すれば、工場や自動車、住環境などから放出される30〜60℃の低温排熱を有効に回収し、再利用できる。(2024/11/25)
材料技術:
水を主成分とする世界最高の蓄熱密度を備えた新たな蓄熱材
三菱電機と東京科学大学は、水を主成分とする感温性の高分子ゲルを利用して、30〜60℃の低温の熱を1リットル(l)当たり562キロジュール(kJ)という蓄熱密度で蓄える蓄熱材を開発した。(2024/11/18)
開講に合わせ、内容を全面リニューアル:
総務省が、無料で受講できる「データ分析講座」の受講者を募集 オープンデータ活用法とデータ分析手法を学べる
総務省はデータサイエンスに関するオンライン講座「誰でも使える統計オープンデータ」の受講者の募集を開始した。開講は2025年1月14日の予定。今回の開講に向けて全面リニューアルした。(2024/11/14)
研究開発の最前線:
CNT繊維の強度低下の原因を解明、電子線の照射により高強度化
筑波大学と高度情報科学技術研究機構は、紡糸したカーボンナノチューブ繊維の強度が低下する原因を解明した。静止摩擦と動摩擦を繰り返すスティックスリップ挙動が起こり、分子同士の滑り現象が発生する。(2024/11/14)
高感度の水素ガスセンサーを開発:
「隙間だらけのナノワイヤ」がLiイオン電池の劣化防止に効く?
東京科学大学は、高感度の水素ガスセンサーを開発した。従来に比べ1桁低い濃度の水素を検出することが可能となるため、リチウムイオン電池の劣化防止などに応用できるとみている。(2024/11/8)
製造マネジメントニュース:
AGCが当期純利益で1064億円の損失、ロシア事業譲渡やバイオ医薬品事業が影響
AGCは、オンラインで会見を開催し、2024年度(2024年12月期)第1〜3四半期(1〜9月)の決算を発表。2024年度第1〜3四半期の累計の売上高は為替による増収効果もあり前年同期比504億円増の1兆5342億円となった。営業利益は、原燃材料価格が下落したものの、オートモーティブやライフサイエンスなどでのコストの悪化により同15億円減の940億円だった。(2024/11/6)
家庭で甘くておいしいブドウを作るには? 栽培方法を大公開→無料とは思えない情報に多数の感謝の声が寄せられる
農業は科学だ!(2024/11/5)
研究開発の最前線:
塗布するだけで約70%の高効率スピン偏極電流を発生させるキラル半導体高分子
東京科学大学は、約70%の高効率でスピン偏極電流を発生させ、塗るだけで成膜できる新たなキラル半導体高分子を開発した。スピンフィルターとしての性能を材料に付与でき、スピン偏極電流を用いるクリーンエネルギー技術への応用が期待される。(2024/11/1)
Innovative Tech:
古代文献に登場する「井戸に投げ込まれた伝説の男」 その正体は“生物兵器”か? 800年後の今、DNA解析
ノルウェー科学技術大学やノルウェー文化遺産研究所などに所属する研究者らは、ノルウェーの古代文献に登場する「井戸に投げ込まれた男」の正体が、最新のDNA解析技術によって800年の時を経て明らかにした研究報告を発表した。(2024/11/1)
米国立科学財団と商務省が発表:
米で半導体人材育成が本格化 3000万ドルで専門組織を設立
米国が半導体/エレクトロニクス業界の人材確保に向けた取り組みを強化している。米国立科学財団(NSF)と米商務省(DoC)は、CHIPS法の一環として、半導体業界の人材育成に向け3000万米ドルを投じて組織を立ち上げると発表した。(2024/10/25)
本物と同じ速度で泳げる魚ロボット開発 電気通信大など 「高性能化すればトビウオのように飛ぶことも」
電気通信大学、東京科学大学などの研究グループは、実際の魚類に匹敵する速度で泳げる魚ロボットを開発したと発表した。(2024/10/23)
水槽だと思ったら実は…… 国立科学博物館の“まさかの展示”に思わず二度見 「これ大好き」「絶対見るべき」
見た人を魅了するジオラマが話題。(2024/10/23)
Innovative Tech:
人と犬の目が合うとき、脳が同期する──中国チームが発表 ビーグルとの交流時の脳波を計測
中国科学院などに所属する研究者らは、犬と人間が社会的に交流している際の脳波を同時に測定し、両者の間に神経活動の同期が生じることを調査した研究報告を発表した。(2024/10/23)
PR:300万人分の瞳で通天閣をライトアップ!? 瞳のキラメキから電力は生み出せるのか、空想科学者が検証
輝く瞳は電力をも生み出すことができる……らしい。(2024/10/24)
Innovative Tech:
絵画「真珠の耳飾りの少女」の魅力、脳科学で解明 目と口と真珠の“3点ループ”が持つ秘密とは
オランダのマウリッツハイス美術館は、ヨハネス・フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」などを含む絵画の魅力を脳科学的に分析した実験結果を発表した。(2024/10/18)
現場改善を定量化する分析手法とは(10):
少量多品種生産に効く工程性改善の基準となる「工程時間(PT)」とは何か
工場の現場改善を定量化する科学的アプローチを可能にする手法を学習する本連載。第10回は、少量多品種生産が進む中でより注目を集めるようになっている「工程性」の改善の基準となる「工程時間(PT)」について説明します。(2024/10/17)
核融合発電 基本のキ(2):
実際の核融合炉と発電の仕組み
自然科学研究機構 核融合科学研究所 教授の高畑一也氏が、核融合発電の基礎知識について解説する本連載。第2回では、核融合炉/発電の基本的な仕組み、核融合炉に使われる主要装置について解説します。(2024/10/17)
産業動向:
月面建設に向けた圧入技術、宇宙建設革新プロジェクトにて継続採択
国土交通省と文部科学省が進める「宇宙無人建設革新技術開発推進事業」で、技研製作所が2024年度も「技術研究開発」フェーズに継続採択された。月面建設での圧入技術の適用を目指す。(2024/10/16)
ビームサーベルで月面稲作? ガンダムの世界観と最新の科学技術をかけ合わせ、科学技術館で展示会
人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの世界観と最先端の科学技術をかけ合わせ、社会での活用方法を研究した展示イベント「GUNDAM NEXT FUTURE SCIENCE展〜未来の豊かな暮らしのために〜」が開かれ、人気を集めている。(2024/10/15)
STEM女子とIT業界の未来【後編】
理系女子が「IT業界で働きたい」とは思えない根本的な原因
STEM(科学、技術、工学、数学)系の科目を専攻する女子学生は増えている一方で、それがIT業界で働く女性の増加には必ずしもつながっていない現実がある。何が原因なのか。(2024/10/14)
日本特化型ソブリンAI「Llama 3.1 Swallow」 産総研、東京科学大とNVIDIA
生成AIの安全性や信頼性への議論が深まる中、NVIDIAが日本の研究機関と共同で日本特化型のAIモデルを商用利用可能なライセンスで公開した。コンテナイメージとしてパッケージされているため、すぐに利用できる。(2024/10/15)
Innovative Tech:
視力低下を回復する新手法 神戸アイセンター病院などが研究報告 サルへの移植で網膜修復を確認
神戸市立神戸アイセンター病院などに所属する研究者らと理化学研究所生命機能科学研究センターは、加齢による網膜の病気を治療し視力改善を図る新たなアプローチを示した研究報告を発表した。(2024/10/11)
科学の力ってすげー!! 二度見必至の「無限ループおもちゃ」、絶対楽しいDIYアイデアが200万再生突破
何度見ても面白い。(2024/10/8)
旅行会社があえて「科学者」を採用するワケ どんな業務を担うのか?
「科学者」を採用する旅行会社が出てきている。一見、全く関係がないように見えるが、どのような役割を担うのかというと……(2024/10/7)
STEM女子とIT業界の未来【前編】
「コンピュータを学ぶ女子」が増えてもIT業界は素直に喜べない理由
STEM(科学、技術、工学、数学)系の科目を専攻する女子学生の数は、年々増加傾向にある。しかし、この状況を手放しに喜べない理由がある。(2024/10/7)
他地域への依存度を下げる狙い:
カナダと米ニューヨーク州が「半導体回廊」を強化
カナダのケベック州ブロモンに拠点を置くMiQro Innovation Collaborative Centre(C2MI)と、米国ニューヨーク州アルバニーの半導体研究開発促進組織であるNY CREATES(New York Center for Research, Economic Advancement, Technology Engineering and Science)が、パートナー提携を発表した。カナダとニューヨーク州の半導体業界とのつながりを強化する狙いだ。(2024/9/27)
受講登録は2024年11月25日まで:
オンラインで無料受講できる「データサイエンス講座」 総務省が開講「データサイエンス力の高い人材育成のため」
総務省はデータサイエンスに関するオンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」を開講した。統計リテラシー向上の取り組みの一環で、データサイエンス力の高い人材育成を目的としている。(2024/9/27)
データサイエンスツールをワンストップで提供:
VS CodeのPythonデータサイエンス拡張パック、リリース 4つの拡張機能で何ができる?
Microsoftは、「Visual Studio Code」の「Python Data Science Extension Pack」(Pythonデータサイエンス拡張パック)をリリースした。(2024/9/25)
営業先を「AIが選定」 りそなデータサイエンス部長に聞く「DXの現在地」
りそなホールディングスでは法人営業の分野でもDXを進めている。過去の取引事例などをAIに学習させることにより、取引先との効率的な商談を実現しているという。データサイエンス部長に実例を聞いた。(2024/9/19)
りそなのデータサイエンス部長に聞く「金融DXの課題」 AI活用で何が変わる?
AIなどの進歩により金融DXが加速度的に進む中、伝統的な銀行はどのように対応しようとしているのか。金融業界でいち早くデジタル化に取り組んできた、りそなホールディングス・データサイエンス部長の大西雅巳氏に、金融DXの現状と将来について聞いた。(2024/9/18)
素材/化学メルマガ 編集後記:
高容量急速充電リチウムイオン電池を実現する、βシリコンカーバイドの秘めた“力”
今回は、北陸先端科学技術大学院大学が「大学見本市2024〜イノベーション・ジャパン」で披露した「高容量な急速充電用電池を実現する負極活物質」を紹介します。(2024/9/13)
MM総研の調査:
GIGAスクール構想、9割の市区町村が共同調達に参加意向 課題は?
MM総研は、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」の第2期における1人1台端末の更新計画について、市区町村の方針を調査した。(2024/9/12)
核融合発電 基本のキ(1):
核融合発電とは? 優位性や安全性などの基礎を解説
自然科学研究機構 核融合科学研究所 教授の高畑一也氏が、核融合発電の基礎知識について解説する本連載。第1回では、地上で実現する核融合反応とはどのようなものか、核融合発電の優位性と安全性、実現に必要な物理的条件、どうして核融合発電が必要なのかについて紹介します。(2024/9/11)
医療機器ニュース:
ライフサイエンス研究者が川柳、「コロニーが 一個もない朝 帰りたい」
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループは、ライフサイエンス研究者を対象とした川柳コンテスト「川柳 in the ラボ 2024」の結果を発表した。最優秀人気作品賞には、「コロニーが 一個もない朝 帰りたい」が選ばれた。(2024/9/9)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。