世界最小の1mm角のスイッチ付き高周波同軸コネクター、占有面積を6割削減:組み込み開発ニュース

村田製作所が「世界最小」(同社)となる外形寸法1.0×1.0×0.55mmのスイッチ付き高周波同軸コネクター「SWLシリーズ」を開発した。2026年8月から量産を開始している。

» 2026年10月30日 07時30分 公開
[MONOist]

 村田製作所は2026年10月29日、「世界最小」(同社)となる外形寸法1.0×1.0×0.55mmのスイッチ付き高周波同軸コネクター「SWLシリーズ」を開発したと発表した。2026年8月から量産を開始している。

村田製作所のスイッチ付き高周波同軸コネクター「SWLシリーズ」 村田製作所のスイッチ付き高周波同軸コネクター「SWLシリーズ」[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 無線通信機器は、電波の送受信を担うRF回路が搭載されており、製品の品質を確保する上で、RF回路が正常に動作しているかを確認することが重要だ。機器内部の基板上に実装されるスイッチ付き高周波同軸コネクターは、機器内部のコネクターと測定用ケーブルを接続するための部品である専用プローブを差し込むことで、RF回路を流れる信号の測定を容易にするための電子部品である。不具合の早期発見や、部品/材料のロスや設計/製造の手戻りの削減、生産性の向上に貢献する。

スイッチ付き高周波同軸コネクターとプローブを用いたRF信号測定の仕組み スイッチ付き高周波同軸コネクターとプローブを用いたRF信号測定の仕組み[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 今回の新製品は、同社がこれまで培ってきた高周波/機構設計技術を融合した独自の構造設計を採用することで、高周波特性と機械的性能を両立しながら小型化を実現した。

 これまで同社のスイッチ付き高周波同軸コネクターでは、「SWJシリーズ」の1.4×1.2×0.65mmの製品が最小だった。新製品では、従来比で実装面積を約40%削減しただけでなく、専用プローブとの組み合わせにより、キープアウトエリアを含めた占有面積を約60%削減できるとしている。

新製品「SWLシリーズ」と従来品「SWJシリーズ」の実装面積/占有面積比較 新製品「SWLシリーズ」と従来品「SWJシリーズ」の実装面積/占有面積比較[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 専用プローブには、手動で使用するマニュアルプローブと、自動測定で使用するオートプローブがある。村田製作所製の専用オートプローブおよび専用マニュアルプローブは2026年12月に量産を開始する予定だ。

 新製品の主な仕様は、品番「MM8330-2600RJ5」が5000個巻、品番「MM8330-2600RK20」が2万個巻。周波数範囲はDC〜15GHz、インピーダンスは50Ωで共通している。

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