UELは、国産3D CAD/CAM/CAEシステム「CADmeister 2026」の販売を開始した。サロゲートAIの予測結果をCADデータに反映する連携機能を追加。CAM自動化や3D検図、類似形状検索も強化し、金型の設計/製作における業務効率化と設計品質の向上を支援する。
UELは2026年9月28日、国産3D CAD/CAM/CAEシステムの最新バージョン「CADmeister 2026」の販売を開始したと発表した。既存ユーザーを含め、今後1年間で約5000ライセンスの販売を見込む。
CADmeisterは、自動車メーカーや金型メーカーでの部品製造に使用されるプレス金型や樹脂製品の金型について、設計/製作から解析まで幅広い工程を支援するシステムだ。2005年7月の販売開始以来、金型メーカーを中心に累計5万ライセンス以上が採用されている。
製造業では、製品の高度化や設計条件の複雑化が進む一方、熟練技術者の高齢化や人材不足を背景に、業務の効率化と技術/ノウハウの継承が課題となっている。こうした課題に対し、UELは、特に金型製作では各工程で蓄積した3Dデータや熟練者の知見を次の工程や新たな設計/製作に生かすことが、生産性や品質の向上を図る上で重要だと捉える。
CADmeister 2026では、サロゲートAI(人工知能)の予測結果をCADデータに反映し、設計/モデリング工程で活用するため、データ連携API「API for Excel」を追加した。
サロゲートAIは、CAE解析結果を学習し、プレス成形時のスプリングバックや樹脂成形時の反り変形、金型のたわみなどを短時間で予測するAI技術だ。CADmeisterと組み合わせることで、プレスダイフェースモデルの生成、プレス成形時のスプリングバック量や樹脂成形時の反り変形量を考慮した見込みモデリングの自動化、金型重量の最適化などに活用できる。こうした連携を通じ、熟練者や専門技術者の知見をデータとAIによって再利用し、属人化の低減や設計品質の向上、業務の効率化を支援する。
CAM自動化機能「CAM-AUTO」では、指定座標系をNC原点として自動適用し、一括でパスを計算する機能や、工具突き出し長に応じて加工経路を自動分割する機能を追加した。
また、加工データ作成機能では、加工前モデルを参照して加工残り部分のみのパスを作成する機能や、外周/内周を自動認識して加工領域を一括設定する機能を追加している。
これらの機能強化により、加工経路の作成に伴う操作、設定、判断の負担を軽減し、CAMオペレーターの工数削減と業務の標準化を促進する。高品質な切削パスの活用によって、加工後の磨き作業など、加工現場における調整作業の負担軽減にも貢献するという。
金型部品の位置や寸法を確認する「3D検図」機能も強化した。3Dモデルの鋼材に関する検査項目を拡充するとともに、プレス金型で使用されるガイドポストやサイドピン、吊りフックなど、複数部品を対象とした検証機能を新たに搭載している。
さらに、CAM加工特徴を自動付与する機能や、金型データの重量を部品別に一括取得する機能を追加した。従来、設計者が目視で行っていた定型的なチェックや情報取得を自動化し、検図工数を削減することで、より付加価値の高い確認および検討業務に注力できるようにする。
「類似形状検索」機能では、検索対象となる3Dモデルの一括登録機能を強化した。これまで複数回に分けて登録していた大量の3Dモデルを、最大1万件まで一括登録できる。
また、新規案件の検討の際、登録した3Dモデルから過去に手掛けた類似部品を検索することで、部品形状だけでなく、関連する見積もり、検討書、標準書などの情報を活用できる。一括登録による検索環境の構築作業の効率化と併せて、過去の資産を探す時間を削減し、見積もりや設計、検討など幅広い業務でのナレッジ再利用を促進する。
※本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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