スタンレー電気は、波長265nmの深紫外LEDにおいて、発光効率を現行比約3倍の7.5%に向上させた。製品寿命も2.5倍に延長した。水銀フリーな次世代除菌ソリューションへの応用が期待される。
スタンレー電気は2026年3月16日、除菌効果が高い波長265nmの深紫外LEDにおいて、発光効率(WPE)を現行比約3倍となる7.5%(158mW、350mA、6V)に向上させたと発表した。同月より順次サンプル提供を開始し、同年10月に量産を開始する。同年度中には、さらなる性能向上によるWPE 10%達成を計画している。
深紫外LEDは、従来のUVランプ方式に代わる水銀フリーの光源として期待されている。特に265nmの波長は、275nmや280nmといった他の波長と比較して微生物の不活化効率が高く、より少ない照射量で高い除菌性能を発揮できる特長を持つ。今回の開発では、AlN(窒化アルミニウム)基板からの光取り出し効率を向上させた独自構造と高反射電極を採用した。
さらに、AlN基板上での低欠陥結晶成長技術を確立したことで、素子内部の損失低減に成功。これらの技術投入により、製品寿命は従来の1万時間から2万5000時間へと大幅に延長されている。発光効率の劇的な向上は、水除菌用途における処理能力の拡大が期待される。
同社は今後、WPE 10%の達成を目指すと同時に、高効率化を背景としたユニットの小型化や大流量化を推進する。これにより、ウォーターサーバなどの小型機器から、廃水処理や低透過率の水処理といった産業用途まで、活用領域を拡大させる方針だ。
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