混沌としたサイバー空間を見つめ直すきっかけとなる「昭和30年からの手紙」宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(72)(1/3 ページ)

「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届け! 今回は、サイバー攻撃に脅かされる現代だからこそ心に響く、30年前の経営トップによる書簡を紹介します。

» 2022年04月22日 09時00分 公開
[宮田健TechFactory]
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 先日、大変興味深い記事を拝見しました。それは雪印メグミルクがまだ「雪印乳業」だった時代、当時の佐藤社長が全社員に向け送られた書簡です。これは現在も雪印メグミルクのWebサイトに掲載されておりますので、ぜひ、皆さんもご一読を。

図1 「全社員に告ぐ」 図1 「全社員に告ぐ」

■「全社員に告ぐ」|雪印メグミルク株式会社

https://www.meg-snow.com/corporate/history/popup/announce.html


「品質で失った信頼は品質で取り戻す」

 この書簡は、昭和30年に発生した八雲工場食中毒事件を受けて、実に生々しく経営者の視点からの心情を表しているものです。特に製造業としては、この書簡の一言一言が鋭く突き刺さるのではないでしょうか。

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