帝人フロンティアは、ポリエステル繊維の製造段階における二酸化炭素の排出量算出システムを開発した。製造工程で環境負荷を低減するポイントが明確になり、同社のポリエステル繊維がライフサイクルアセスメントに対応可能になる。
帝人フロンティアは2022年4月7日、ポリエステル繊維の製造段階におけるCO2の排出量算出システムを開発したと発表した。
今回開発したのは、自社製造工場のデータを基に、同社のポリエステル繊維の製造工程で発生するCO2を算出し、排出量削減効果を定量的に評価するシステムだ。石油由来繊維とリサイクル繊維の比較が可能になるため、製造プロセスにおいて環境負荷を低減する改善ポイントが明確になり、CO2排出量を低減する効果的な方法が検討できるようになる。これにより、同社のポリエステル繊維はライフサイクルアセスメントに対応可能になる。
同社は、ポリエステルの長繊維と短繊維の製造工程において、既に評価を開始している。今後は、織編や染色を含めたテキスタイルについても評価対象を拡大する予定だ。さらにパートナー企業と連携し、ポリエステル繊維製品のライフサイクル全体についての評価を目指す。
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