エッジコンピューティングの逆襲 特集

AIエッジコンピューティングの社会実装拡大へ、OKIがコンテストを実施エッジコンピューティング(1/2 ページ)

OKIは2021年12月15日、AI(人工知能)エッジコンピュータの社会実装を広げることを目指したイベント「AIエッジ・カンファレンス&ソリューションコンテスト2021」を開催。AIエッジコンピュータの世界の広がりを訴えるカンファレンスを開催するとともに、同社のAIエッジコンピュータ「AE2100」を活用した新たなソリューションの成果を評価するコンテストを実施した。

» 2021年12月24日 12時15分 公開
[三島一孝MONOist]

 OKIは2021年12月15日、AI(人工知能)エッジコンピュータの社会実装を広げることを目指したイベント「AIエッジ・カンファレンス&ソリューションコンテスト2021」を開催。AIエッジコンピュータの世界の広がりを訴えるカンファレンスを開催するとともに、同社のAIエッジコンピュータ「AE2100」を活用した新たなソリューションの成果を評価するコンテストを実施した。

エッジ側のソリューションを拡大へ

photo OKI 専務取締役執行役員 ソリューションシステム事業本部 本部長の坪井正志氏

 OKIでは2019年にエッジコンピューティングの専門端末であるAIエッジコンピュータ「AE2100」を発表。「AI活用が広がる中で、クラウドだけでは難しいことが多く生まれていたが、ユーザーの求める環境に耐えられる性能や機能を持ったエッジコンピューティング端末がなかったため、自分たちで作り出したのがAIエッジコンピュータだ」とOKI 専務取締役執行役員 ソリューションシステム事業本部 本部長の坪井正志氏は述べている。

 「AE2100」はディープラーニングの推論環境を用意している一方で、耐環境性能なども備えていることが特徴だ。これを核に社会実装を進めていくためにさまざまな取り組みを進めている。2020年9月には今回と同様のAIエッジソリューションコンテストを開催した他、2021年7月にはビジネスマッチングなども実施している。「エッジ側のソリューション構築に力を入れていく」(坪井氏)。「AE2100」そのもののバリエーション強化も進め、2022年度には顧客の要望によってスペックを変えるBTOモデルを用意する計画も示している。

photo 2022年度にBTOモデルの展開も開始する「AE2100」[クリックで拡大]
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