デジタルツインの作成が可能なアプリ、オープンAPIでIoTサービスと連携製造ITニュース

Aras Japanは、デジタルツインの作成、管理が可能な新しいアプリケーション「デジタルツインコア」を発表した。デジタルツインの構成を定義する強力な機能を備えており、現実に存在する固有の機器や資産の仮想表現が可能になる。

» 2020年08月20日 09時00分 公開
[MONOist]

 Aras Japanは2020年7月7日、個別の機器や資産の状況を正確にデジタル化するデジタルツインを作成、管理できる新しいアプリケーション「デジタルツインコア」を発表した。

 デジタルツインは、車両や航空機の個別番号によって、動作中の特定ユニットを反映する構成になっている。同アプリケーションは、その構成を定義する強力な機能を備えており、現実に存在する固有の機器や資産の仮想表現が可能になる。

 同社のダイナミックプロダクトナビゲーションやグラフナビゲーションと組み合わせることで、高度な視覚表現が可能になり、製品構造全体におけるデジタルツインの関係性が確認できる。さらに、Aras Innovatorなどの関連機能を使えば、ERPやPDM、CADなどの既存システムと連携してデジタルツインの構成データが取得でき、製品ライフサイクル全体でデジタルスレッドのトラッキングが可能になる。

 また、オープンAPIによってIoT(モノのインターネット)クラウドサービスとデータレイクを接続し、デジタルツインと時系列センサーデータを統合して分析できる。加えて、同社のシミュレーションマネジメントを利用して、シミュレーションのデジタルツインと実際の負荷データを組み合わせることで、機器の継続運用で生じる摩耗や亀裂、応力集中に関する影響などについても推測できる。

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