「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像

ドラレコ映像から道路インフラの点検表を自動作成、国交省の要領準拠でモビリティサービス

古河電気工業とゼンリンデータコムは2020年6月25日、ドライブレコーダーの映像から道路標識や照明、カーブミラーなどの点検表を自動作成するサービス「みちてんスナップ」の提供を開始したと発表した。

» 2020年06月29日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 古河電気工業とゼンリンデータコムは2020年6月25日、ドライブレコーダーの映像から道路標識や照明、カーブミラーなどの点検表を自動作成するサービス「みちてんスナップ」の提供を開始したと発表した。国土交通省の点検要領に基づいた点検表を作成することが可能で、インフラのメンテナンスにかかる時間や人手のコストを削減する。

 道路標識や照明、カーブミラーなどの道路付属物は、人海戦術で点検や維持管理を行ってきた。目視で現場を調査したり、手作業で点検表を作成したりする必要があった。膨大な点検表を照合しながら現場を点検する他、点検結果と写真を手作業で整理するなどの課題もあった。

 みちてんスナップでは、市販のドライブレコーダーを巡回車などに搭載して対象の道路を走行し、走行動画のデータをAI(人工知能)技術で解析することにより、道路付属物の点検表を自動作成する。点検表にはゼンリンの地図データを活用し、道路付属物の正確な位置を把握することができる。これにより効率的な作業が行える。

 すでに栃木県日光市の市道約1450kmで道路標識の点検表を整備した実績がある。また、同県宇都宮市など、関東や九州の8自治体で付属物の点検表作成を支援した。

みちてんスナップの概要(クリックして拡大) 出典:古河電工

→その他の「モビリティサービス」関連ニュースはこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.