AIoTのデジタル基盤化に本腰入れるシャープ、基盤会社を独立させ仲間作りを加速CEATEC 2019(1/3 ページ)

シャープは2019年10月14日、「CEATEC 2019」(2019年10月15〜18日、千葉県・幕張メッセ)の開催に先立ちAIoT戦略を発表。スマートライフを実現するための会員サービスと他社サービス連携を強化するために新たに設立した子会社2社を中心にデジタルエコシステムを本格的に拡大させていく方針を示した。

» 2019年10月15日 08時30分 公開
[三島一孝MONOist]

 シャープは2019年10月14日、「CEATEC 2019」(2019年10月15〜18日、千葉県・幕張メッセ)の開催に先立ちAIoT戦略を発表。スマートライフを実現するための会員サービスと他社サービス連携を強化するために新たに設立した子会社2社を中心にデジタルエコシステムを本格的に拡大させていく方針を示した。

家庭のデジタルプラットフォームを拡大へ2つの子会社設立

 シャープでは2015年のCEATECで、AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を組み合わせたAIoTのコンセプトを打ち出し、家電をクラウドに接続して人工知能化することに取り組み始めた。2016年にはこれを具体化したプロジェクト「COCORO+」を発表しサービスの拡充などに取り組んできた。

 しかし「シャープのデバイスだけからの情報収集や、シャープが考えるサービスだけでは顧客が得られる価値が限定されたものになる」(SHARP COCORO LIFE 代表取締役会長 長谷川祥典氏)との考えから、自社の会員サービスへの強化と他社サービスとの連携拡大を視野に、2つの子会社を設立した。

 従来シャープの製品向けのクラウドサービスだった「COCORO+」などの会員サービスを強化する役割を担うのが「SHARP COCORO LIFE」となる。一方で他者サービスとの連携などを含めてプラットフォームビジネスを展開していく役割を担うのが「AIoTクラウド」である。

photo シャープが設立した新しい子会社の役割(クリックで拡大)出典:シャープ

会員サービスの本格的な強化を目指すSHARP COCORO LIFE

photo SHARP COCORO LIFE 代表取締役会長 長谷川祥典氏

 「SHARP COCORO LIFE」は会員サービスの本格的な強化を目指して設立された子会社である。「COCORO+」の各サービスや「COCOROカスタマーサポート」「COCORO STORE」「COCORO MEMBERS」などの各種サービスをそれぞれ強化するとともに「ユーザー体験を一元化し、それぞれの顧客体験を向上させることを目指す」と長谷川氏は語る。顧客起点を徹底することで、シャープとの顧客との関係強化を主目的としたことが特徴となる。

 あえて別会社となった狙いについて長谷川氏は「機能としてはシャープの中でも運営できるが、シャープはモノづくりが中心で、さまざまなアイデアもモノづくりの手法で語られるケースが多い。本格的に会員サービスを展開していくという意味では、モノベースの話ではなく、サービスや顧客ベースでの発想が必要になるため、あえて別会社とした。独自企業として会員を中心に新たな価値創出を目指していく」と考えを述べている。

photo SHARP COCORO LIFEの役割(クリックで拡大)出典:シャープ
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