トヨタが新型ロボットを発表、東京五輪で3つの「移動」を支援ロボット開発ニュース(2/3 ページ)

» 2019年07月22日 10時30分 公開
[朴尚洙MONOist]

屋外でも使えるテレプレゼンスロボット

 もう1つの「バーチャルな移動」を実現するロボットがT-TR1だ。トヨタ自動車と、同社のAI(人工知能)開発子会社であるTRI(Toyota Research Institute)が共同で開発した。

 T-TR1は、遠隔地からの会議参加や顧客サポートなどを目的に開発されている、いわゆるテレプレゼンスロボットになる。ただし、より幅広い「バーチャルな移動」を実現するため、遠隔地側にいる人の全身が映るとともに屋外での視認性が高い大型LEDディスプレイ(縦145×横50cm、60インチ相当)を搭載するとともに、点字ブロックや少しの段差などある程度の不整地も走行できる走破性を備えている。「車いすの人が行けるところには行けるように開発している」(トヨタ自動車の説明員)。

「T-TR1」の利用イメージ 「T-TR1」の利用イメージ。屋外のパーティーにも参加できる(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車
点字ブロックの上を問題なく走行できるガイド役を追従して移動する機能も備える 「T-TR1」は点字ブロックの上を問題なく走行できる走破性を持つ(左)。ガイド役を追従して移動する機能も備える(右)(クリックで拡大)

 また、ガイド役と一緒に移動することを想定し、人と一定距離を保って追従する機能も搭載する予定だ。LEDディスプレイの下部にはLiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)や3Dカメラも搭載しており、障害物検知なども行えるようにする。

 ロボットの周囲を見渡せる360度カメラと、正面方向を高精細に見られる4Kカメラを備えており、遠隔地側の利用者はそれらの映像を自由に選んで見ることができる。満充電からの利用可能時間は3時間ほどを想定している。また、大容量の映像を無線通信でやりとりすることもあり「ロボットと相性がいいので5Gも使ってみたい」(同説明員)としている。

「T-TR1」の360度カメラ360度カメラの見え方 「T-TR1」の上部に搭載されている360度カメラ(左)とその見え方(右)(クリックで拡大)

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