購買職を務め、国内外の企業との交渉を重ねる中で、法律知識の必要性を感じるようになったという園田さん。会社を退職し、大学院に進学して専門知識を学んだ後、転職活動を開始。厳しい転職活動になると予想していましたが……。
本記事はパソナが運営する人材紹介サービスブランド「パソナキャリア」の記事に加筆・修正して転載しています。
園田さん(仮名・31歳男性)
エネルギー関連会社の購買職として活躍されていた園田さん。
大学院を経て、再び購買職としての活躍の場を得られた園田さんの転職成功のポイントいついてお話を伺いました。
前職 エネルギー関連会社の資材調達・購買
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現職 プラントエンジニアリング会社の資材調達・購買
エネルギー関連の会社で、主に購買を担当していました。生活を支えるインフラ関連の事業を行っている会社に興味があり、新卒で入社しました。
基本的に1案件に対して1担当制でしたので、材料や専門機器の購買担当として取引先との交渉、契約締結など、自分1人で最後まで対応していました。
エネルギー関連の企業としては日本有数の企業だったので、プロジェクトの規模や取引額が大きく、購買としてのやりがいを感じていました。
――どんなスキルや強みを得られましたか?
もともとは数字に対する苦手意識がありました。しかし、購買を担当する内に苦にならなくなり、予算管理もできるようになりました。
取引先との交渉が頻繁に発生していたので、交渉力、コミュニケーション力が身についたと思います。また、取引先が海外企業の場合は、必然的に英語での交渉が求められたため、英語も上達しました。
国内外の企業との交渉を重ねる中で、法律知識の必要性を感じていました。特に海外企業の場合は特殊なやり取りが発生し、弁護士に相談しなければ解決できないことも多々ありました。社内にもっと法律に詳しい人材が居れば、と日々感じていたことから、退職して大学院に進み、法律について学びました。大学院での勉強に一区切りついたところで、法律の知識を現場で生かしたい、購買の経験を生かして働きたい、と転職活動を始めました。
――転職活動で重視したのはどんなことですか?
業務経験があり、大学院で学んだ法律の知識も生かせるため、購買職の求人を探していました。社会に貢献できるという点と規模の大きな仕事ができるという点で魅力を感じていたので、業種は前職と同じインフラやエネルギー関連の企業を希望しました。
業務内容を重視していましたし、前職の経験から大体イメージがついていたので、社風はあまり気にしませんでした。
勤務地はあまり意識はしていませんでしたが、実家が関東圏にあるのと、知見を深めるためにも首都圏に居られたらとは思っていました。
実務から離れていた期間があることをネガティブに捉えられることが多く、自分の意識の甘さを思い知りました。しかし、実務を離れていたからこそ、現場で法律の知識を生かしたい、生かすべきだという思いが強くあり、自分を理解してくれる会社を探して転職活動を続けていました。
購買職のイメージとして、安く仕入れることを第一に考えていましたが、いざ求人を探してみると、企業によっても購買職に求める要件がさまざまであることを知りました。自分の経験と学んだ法律知識が、応募先でどのように生かせるかを考えながら面接に臨んでいました。
――転職活動で大変だったのはどんなことですか?
面接で、前職から大学院を経て、現在に至るまでの経緯を筋道を立てて説明することが難しいと感じました。
厳しい質問が投げ掛けられることもありましたが、むしろ自分のことをきちんと見てくれていると感じられましたし、毎回アドバイザーの方から事前にアドバイスを受けていたこともあり、自信を持って自分の想いをしっかりと伝えるようにしました。
――アドバイザーとの転職活動
実務を離れていた期間があったので、自分ではもっと転職活動が難航するだろうと思っていましたが、想像以上にスムーズに内定に至ったので驚きました。
人材紹介会社を利用しなければ、これほど上手く進まなかったと思います。
アドバイザーの方からは、企業が非公開で募集をしている求人など、自分だけでは知りえなかった求人情報を提供していただけましたし、書類の添削や面接対策をしていただけたので、安心して転職活動を進めることができました。
面接の前には、企業からの評価ポイントなどを伺うことができ、アドバイスもいただけたので、当日とても役に立っていました。
私の希望を尊重しながらも、転職のプロとしての視点でアドバイスをいただけたので、客観的に自分を見つめ直すことができ、前向きに転職活動が進められて良かったと思います。
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