シーメンスはIntel Atomプロセッサを搭載した産業用PC「NanoシリーズPC」を発売。制御装置などのほか、物流システムやBEMSでの活用も想定している。
シーメンスは2011年11月10日、CPUとして消費電力が低いIntel Atomプロセッサを搭載した産業用PC「NanoシリーズPC」の販売開始を発表した。
同製品には設置方法を選択できる「Simatic IPC227D Nanobox PC」、液晶タッチパネルを搭載した「Simatic HMI IPC277D Nanopanel PC」の2種類のデザインがある。
生産ラインや製造装置の制御と監視・データ収集や、搬送装置や物流システム・BEMSなどの設備情報処理での利用を想定しており、50度程度の周辺温度でもファンレスで使用可能。24Vの産業用電源ユニットを搭載する。
ストレージデバイスにはCFカード(最大8Gバイト)、SSD(最大50Gバイト)を使用できる。この他、オプションとして250Gバイトの外付けHDDも提供する。
同製品はOS・ソフトウェアを導入・設定した状態で出荷する。このため、納品直後から稼働が可能。Simatic IPC227D Nanobox PCの設置方法は、DINレール、壁面、ポートレール(縦)、ランドスケープ(横)の4つから選択できる。
その他のインタフェースは以下の通り。
同製品は11月16〜18日に東京ビッグサイトで開催される「システム・コントロール・フェア2011」のシーメンスブース(西2ホール No. 2-20)で展示予定。
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