Windows Embedded Compact 7搭載の無線LAN対応組み込み機器の開発が手軽に!先着30人! 特別キットの限定販売も

アットマークテクノ、コードギア、サムシングプレシャスは、小型無線LANモジュール「Armadillo-WLAN」に対応した、Windows Embedded Compact 7用無線LANドライバの提供を開始した。

» 2011年04月20日 13時45分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]

 2011年4月20日、アットマークテクノ、コードギア、サムシングプレシャスは、小型無線LANモジュール「Armadillo-WLAN」に対応した、Windows Embedded Compact 7用無線LANドライバの提供を開始した。

 アットマークテクノのArmadillo-WLANは、産業用途の組み込み機器を主なターゲットとした小型サイズ(24×38.5mm)の無線LANモジュールで、IEEE 802.11b/gに対応したローム製「BW9490」を搭載する。これをARM9搭載の省電力CPUボード「Armadillo-440」(アットマークテクノ製)と組み合わせることで、無線LAN対応の組み込み機器プラットフォームとして利用することができる。ちなみに、両製品ともに1台から購入可能なため、多品種少量生産の産業用組み込み機器の開発に最適だという。

Armadillo-440+Armadillo-WLAN環境でWindows Embedded Compact 7を動作させている様子 Armadillo-440+Armadillo-WLAN環境でWindows Embedded Compact 7を動作させている様子

 また、Armadillo-440は、サムシングプレシャスが提供する専用BSP「Lilas」により、業務用ハンディ端末やFAコントローラーなどの組み込み機器で採用されているマイクロソフトの組み込みOS「Windows Embedded Compact 7」を動作させることが可能で、さらにコードギアが開発した無線LANドライバを利用することにより、Armadillo-440+Armadillo-WLAN環境上で、Windows Embedded Compact 7を搭載した無線LAN対応機器を容易に開発できる。

 なお、Windows Embedded Compact 7/Windows Embedded CE 6.0に対応するBSPおよび無線LANドライバの評価版が2011年5月10日より、「Armadillo開発者サイト」内で無償公開される予定だ。Armadillo-440+Armadillo-WLANのユーザーは、これら評価版に加え、マイクロソフトのWebサイトからOS(Windows Embedded Compact 7)および開発環境(Visual Studio)の期間限定版をダウンロードすることで、評価・試作に必要なソフトウェアを全て無償で用意でき、すぐにWindows Embedded Compact 7を搭載した無線LAN対応機器の開発に着手できる。なお、量産時の無線LANドライバおよびBSPの追加機能の提供やサポート、量産ライセンスなどの要望はコードギアおよびサムシングプレシャスが有償サービスで対応するとしている。

 アットマークテクノは今回のリリースを記念し、2011年5月10〜31日までの間、先着30人を対象に、「Armadillo-440液晶モデル開発セット」(税込:6万3000円)にArmadillo-WLAN搭載のオプションモジュール(実売価格:1万6000円相当)を“無料で付属”した特別キット(キャンペーン製品の型番:A4401-D01Z)を用意、東京エレクトロン デバイスから販売する。

「Windows Embedded Compact 7で無線LAN組み込み開発キット」キャンペーンについて 「Windows Embedded Compact 7で無線LAN組み込み開発キット」キャンペーンについて

 現在、アットマークテクノと東京エレクトロン デバイスは、「Armadillo-400」シリーズをベースとしたWindows Embedded OS搭載の組み込み機器の企画・量産開発・製造をサポートする体制構築を目指しており、組み込み技術者への支援を強化するという。今回の特別キットの限定販売もその取り組みの一環だ。特別キットの詳細については、東京エレクトロン デバイスのキャンペーンページをご覧頂きたい。


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