SAPジャパンは2011年3月31日、化学物質管理ツール「SAP EHS Regulatory Content」の提供を開始。ERPの業務プロセスはそのままに化学物質管理を統合する。
SAPジャパンは2011年3月31日、化学物質管理ツール「SAP EHS Regulatory Content」の提供を開始した。環境、安全、衛生に関する規制対応やコンプライアンス対応をサポートする製品群「SAP Environment, Health, and Safety Management(SAP EHS Management)」の1つとして位置付けられる。
同製品は、化学物質に関する最新の法規制や物質リスト、化学物質や混合物の分類のための条件式(ルール)や、化学物質の特性や取扱に関する情報を記述した製品安全データシート(Material Safety Data Sheet:MSDS)作成のためのテンプレートを提供する。
SAPでは、これらのルール、テンプレートをSAP ERP上で利用することで、従来の調達・生産・販売などの各業務プロセスの中で適切な物質情報管理が実現するとしており、物質管理業務プロセスの標準化、グローバルでの横展開に有効だとしている。
SAP EHS Regulatory Contentの主な機能は以下の通り。
法規制および物質リスト SAP EHS Managementの機能であるProduct Safety(製品安全)とDangerous Goods(危険物質管理)を利用するための25万件以上の化学物質や物質群の情報を関連する各国・地域の法規制情報と併せて提供
多言語で提供されるフレーズライブラリ GHS(Globally Harmonized System of Classification and Labeling of Chemicals、化学品の分類および表示に関する世界調和システム)を始めとするルール・規制に即した9000以上のフレーズや絵表示をライブラリとして管理できる(フレーズは40カ国語以上に対応)
化学物質や混合物の分類ルール 化学物質データを計算し、分類するためのルールエンジンを提供。各国・地域の化学品や危険物管理規制に基づいて計算を行い、分類や表示を決定する
製品安全性データシートのテンプレート 各国・地域のMSDSテンプレートを提供、MSDSの自動作成も行う
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