第2ラウンドが終了した数時間後、文化科学宮殿に設けられたステージで、組み込み開発部門の責任者を務めるScott Davis氏から決勝進出チームが発表された。
――韓国、ロシア、イギリス、フランス、台湾、ルーマニア。
次々に決勝進出6チームがコールされたが、そこに「日本」は含まれていなかった……。
残念ながら、CLFSは第2ラウンド敗退となってしまった。展示ブースを回ってみて、確かに韓国、台湾はソリューションの完成度から勝ち上がりそうな気がしていたが、日本も決して負けていなかったように思う。実際、メディア向け展示では、各国のマスコミやほかの出場国の学生たちが群がる盛況ぶりだっただけに、残念でならない。差があったとすればプレゼンテーションなのか……。
発表を聞いた直後、リーダーの有賀氏は「悔しい。初戦敗退した昨年よりも悔しい。あそこにもう1度登りたかった」とステージを見つめ、それでも決勝進出チームを拍手で祝福した。
これで日本代表チームの競技は終わった。
しかし、Imagine Cupの本来の目的は優劣を付けることではなく、コンテストを通じて国際力・総合力を身に付けることだ。前回大会でどこか頼りなかった有賀氏が今年は立派にチームを引っ張り、リーダーとしてたくましく成長した姿がまさにその答えといえるのではないだろうか。また、今回はじめて参加したLydia氏、久野氏や第1ラウンドで敗退した筑波大学付属駒場高等学校のチーム「PAKEN」の面々もこの大会で大きく成長し、われわれをいつも驚かせてくれた。今年のImagine Cupは、例年以上に学生たちの成長・団結力が成果として現れた非常に良い大会だったと思う。
なお、その後の日本代表の様子、決勝戦や閉会式の模様は引き続きマイクロソフト アカデミック ポータルに記載されているImagine Cup日本チームのTwitterアカウント「@ImagineCupJP」、およびUstreamから確認できる予定だ。こちらも併せてご覧いただきたい。(次回に続く)
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