――長距離移動を終え、ポーランドに到着した日本代表チーム。ひと息つく間もなく、プレゼンテーションの練習に明け暮れ、2010年7月3日(現地時間)、ついに開会式の日を迎えた。
滞在するワルシャワ市内のホテルから歩いて10分ほどのところに、高さ237メートルもの巨大な建造物がそびえ立つ。ここが開会式が行われた文化科学宮殿だ。この文化科学宮殿の目の前に用意された特設ステージで、第8回目を迎えるImagine Cup 2010 ポーランド世界大会が幕を開けた。
約450名の世界各国・地域の学生たちが一同に集まり、熱気と興奮に包まれる中、マイクロソフト(ポーランド) ジェネラルマネージャー Jacek Murawski氏が登壇し、「予選を勝ち抜いたこの場にいるすべての人がすでに優秀な成績を収めている」と学生たちを称賛するとともに、本大会をサポートしてくれたメンターや教職員、マイクロソフトのアカデミック部門のスタップらに感謝の言葉が贈られた。また、同氏は「自ら目標を立て、前向きに取り組みことで世界を変えることができる。テクノロジーを用い、これを体現しているのがImagine Cupだ」と述べた。
続いてステージで学生たちを激励したのは、ポーランド 副首相 Waldemar Pawlak氏。ポーランドは、キュリー夫人やコペルニクスなど多くの数物科学者の出身地であり、今年はショパン生誕200周年であることを紹介。厳しい経済状況下でも「“Respect Tradition(伝統を尊重する)”と同時に、革新を続けていかなければならない」とし、そのために「Traditionaly Modern」を掲げてポーランドの発展に向けて取り組んでいるという。そして、この取り組みは「テクノロジーで世界を変えようというImagine Cupの精神に通じると思う」とImagine Cup世界大会の開催を歓迎した。
そして、最後にマイクロソフト エデュケーション ジェネラルマネージャー Jon Perera氏が登壇。「Imagine Cupというのは世界規模のイベントである。この国際的な場を最大限に生かして自信の成長につなげてほしい」(同氏)と学生たちを激励。さらに、「テクノロジを通じて困難を乗り越えることができるということは、すでに認められた事実である。学生の皆さんには、若いころから国際的な体験をし、豊かな発想の下、成長していってほしい」と語った。
登壇者3名によるテープカットの後、ステージは講演会場の雰囲気からライブ会場へと一変。地元ポーランドで有名なバンドによるライブが行われた。
長い準備期間を終え、ようやく世界大会が幕を開けた。翌日から第1ラウンドがはじまる。ベスト6を目指す日本代表チームの活躍に期待したい!
ちなみに、マイクロソフト アカデミック ポータルで日本代表応援ページがオープンしている。Imagine Cup日本チームのTwitterアカウント「@ImagineCupJP」、およびUstreamで世界大会の模様を配信予定だという。こちらも併せてご覧いただきたい。(次回に続く)
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