デジタルデータソリューションは、工場向けセキュリティ監視サービスとしてOT SOCの提供を開始すると発表し、その詳細について説明した。
デジタルデータソリューション(DDS)は2026年10月14日、東京都内で会見を開き、工場向けセキュリティ監視サービスとしてOT SOC(Security Operation Center)の提供を開始すると発表し、その詳細について説明した。
近年、日本国内において工場への不正アクセス被害事例が増加しており、従来のIT領域の対策に加えて、製造業の根幹である生産部門のセキュリティ対策が重要となっている。デジタルデータソリューション サイバーセキュリティソリューション事業部の下里和可奈氏は「国内の被害事例として、自動車部品メーカーのランサムウェア感染や精密機器メーカーへの不正アクセス、海外拠点経由での国内拠点への被害拡大などが多発している」と説明する。
工場における攻撃者の侵入経路としては、外部業者の保守用PCや管理されていないUSBメモリ、ITとOT環境の分離ができていないネットワーク、外部のベンダー(保守ベンダー)と接続するための専用ネットワーク線などが挙げられる。これらの侵入経路からのサイバー攻撃を防ぐためには、「資産管理(工場に存在する機器や通信環境の把握)」「サイバー攻撃兆候の早期検知」「アラート発生時の早期の封じ込め」が重要となる。
同社が製造業のシステム管理/生産部門の管理担当者531人を対象に実施したアンケート調査では、過去3年間にOT環境でセキュリティインシデントを経験した企業が約3割となったという。また、国や各省庁からも工場に関するセキュリティガイドラインなどが発表されているが、これまでは予算が確保できる大手企業を中心にセキュリティ対策が進んでいた。これを中小企業にも広げていく必要があるが、予算や人材の問題で対策に手が回らないという課題を抱えている企業が多い。
このような背景の中、デジタルデータソリューションは2025年1月にIT領域を対象にしたセキュリティ監視サービスである「D SOC」を提供しているが、これをOT環境にも拡大し、OT SOCとして展開することを決めた。
同サービスはNozomi Networks製品を活用して工場内のネットワーク環境から通信パケットを収集し、デジタルデータソリューションのセキュリティアナリストが24時間365日体制でリアルタイム監視し、アラートが発生した際には分析を実施する。インシデントレベルは4段階に分かれており、緊急時には顧客にすぐに通知/対応を行う。
下里氏は「2025年1月にセキュリティ監視サービスである『D SOC』の提供をスタートさせたが、今回の新サービスを通じて新たにOT分野へ進出し、当社のラボ内でITとOT両方のセキュリティをセットで提供できるように体制を整えた。当社のOT SOCの強みとしては、『世界中のセキュリティツールを評価するガートナーからトップクラスの評価を得ているNozomi Networksのシステム採用』『24時間365日の有人監視体制』『インシデント時のフォレンジックエンジニアやデータリカバリーエンジニアによるフルサポート体制』が挙げられる」と強調する。
また、OT SOCの提供に当たり、デジタルデータソリューションは地方銀行などの金融機関とも業務提携を進めており、予算が確保できない地方の中小の製造企業にも幅広くサービスを提供できる環境を整えている。
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