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» 2021年11月24日 09時00分 公開

低コストで高精度なUWB位置情報タグ、人やモノをリアルタイムトラッキング物流のスマート化(1/2 ページ)

技術商社のリンクスは2021年11月16日、リアルタイムロケーションシステム(RTLS)「KINEXON RIoT」の提供を同月25日より開始すると発表した。同製品と組み合わせて使用する「UWB位置センサー」は2022年以降の提供開始となる。

[池谷翼,MONOist]

 技術商社のリンクスは2021年11月16日、ドイツの位置情報解析ソフトウェア会社であるKINEXON(キネクソン)が展開するリアルタイムロケーションシステム(RTLS)「KINEXON RIoT(キネクソンライオット)」の提供を同月25日より開始すると発表した。同製品と組み合わせて使用する「UWB位置センサー」は2022年以降の提供開始となる。

RTLS分野の注目スタートアップ

 KINEXONは2012年に創業したドイツのスタートアップで、製造業やスポーツ分野向けのRTLSソフトウェアの開発、販売を行っている。RTLSはタグを付けた人やモノをリアルタイムでトラッキングすることで、位置情報を計測するシステムである。人やモノの位置を正確に把握することで、工程改善などにつなげられる。

KINEXONの企業概要[クリックして拡大] 出所:リンクス

 同社製品は欧州や米国での活用が広がっており、大手企業ではBMWやコンチネンタルなどで導入されている。BMWでは2500カ所を超える同社工場で活用されており、工具の適切な使用や、工程飛ばしのモニタリング、ヤードマネジメントなどに使われているという。

複数種類のセンサー使い分けに対応

 KINEXON RIoTは部材や梱包物に取り付けた複数のセンサーから位置情報データを収集し、一元的に把握できるようにするデータプラットフォームである。大きな特徴としては、GPSやRFID、Wi-Fi、BLE(Bluetooth Low Energy)、UWB(Ultra Wide Band)に対応した、多様なセンサーからの位置情報受け渡しが可能になっている点が挙げられる。

 従来のRTLSは、対応する位置情報センサーがシステムにひも付けられた1種類であることが多く、また扱えるデータの種類にも限りがあった。しかし、実際にRTLSを活用してトレーサビリティーを行う現場では、トラックの運搬中はGPSで、荷下ろし後にBluetoothで部材を追跡するなど複数の位置センサーを使い分けているケースが多い。これらのケースでは既存のRTLSでは運用面で問題が生じるが、KINEXON RIoTであれば使い分けに対応できる。

複数センサーに対応する[クリックして拡大] 出所:リンクス

 また、リンクス リサーチセンター センター長の和島渓氏は「例えば、精度の高いUWBと、精度が良いと言えないWi-Fi対応センサーを併用している環境下では、データ処理時に精度の悪いデータに引っ張られ、トレーサビリティーが正確に行えない可能性がある。KINEXON RIoTはデータ収集時に専用フィルターを用いることで、こうした事態を回避する」と説明した。

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