OSベンダーに学ぶ、製造業が知っておくべき「プライバシー」宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(60)(1/2 ページ)

「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届け! 今回は、製造業でも知っておかなければいけない「プライバシー」についてお話しします。

» 2021年04月19日 09時00分 公開
[宮田健TechFactory]
TechFactory

本記事は「TechFactory」に掲載された会員限定コンテンツをMONOist向けに再編集した転載記事となります。[全文を読む]には、会員登録(無料) およびログインが必要になります。

 インターネットに接続する機器、いわゆる「IoT機器」は、製造業にとってはビジネスそのものを変える可能性のある商材です。ただし、これまで以上にIT技術をつぎ込む必要があること、そして歴史ある“サイバー攻撃”のこれまでを把握し、いきなり攻撃の最前線にモノをリリースしなければならないため、事前の準備が重要となります。その第一歩はやはり、いまインターネット上で起きていることを知ることです。難しく考えるより、「まずは消費者として良い製品を理解し、それを超えるものをつくる」ということが重要でしょう。

 その一環で、今回はぜひ「プライバシー」を知っていただきたいと思います。プライバシーの問題は製造業だけでなく、利用者が存在する全ての業界で気にしなければならないことですが、まだ消費者としてもあまりピンとこない分野と言えるでしょう。そのような状況でIoT機器を企画すると、知らぬ間にプライバシー問題に足を突っ込み、製品をリリースした後では取り返しの付かない事態を引き起こしてしまうかもしれません。

 今回は、とあるスマホOSベンダーが利用者に向け発信している、優れた文書から始めたいと思います。

アップルが提供する「あなたのデータの一日」

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.