担当者も困惑した「人だかり」、久々のリアル展示会で感じたことモノづくり総合版メルマガ 編集後記

半年以上、リアル展示会には行ってませんでした

» 2020年11月19日 12時00分 公開
[池谷翼MONOist]

 2020年10月28〜30日にかけて開催された、「第6回 組み込み/エッジ コンピューティング展 秋」(幕張メッセ)の展示会取材に行ってきました。久しぶりのリアル展示会取材です。その中で「オンライン展示会にはない、リアル展示会の面白いところだな」と感じる出来事があったので、今回はそのことを書きたいと思います。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を受けた自粛期間以降、従来のリアル展示会はほとんどが延期か中止となるか、あるいは、開催場所をデジタル空間に移してオンライン展示会として実施するものがほとんど。編集部でもリアル展示会への参加を見合わせる状況が続いており、私個人も少なくとも半年以上、取材目的で展示会に参加することはありませんでした。

 とはいえ、COVID-19を巡る社会状況は流動的です。将来的に、リアル展示会開催がいつ再び困難になっても不思議ではありません。そんな状況で久々に幕張メッセへと降り立ったので、少し気合が入って「いつもより多めに展示ブースを回ろう」とさまざまなブースを見て歩いていました。当日取材したブースの内容などは、他編集部員の記事も併せて特集ページにまとめていますのでぜひご覧ください。

 さて、しばらく会場内を歩いていると、とある展示物の周りに行列ができているのが目に留まりました。KDDIが展示していた、中国のスタートアップ、nreal(エンリアル)が開発したスマートグラス「NrealLight」の試着体験展示です。試着すると手元のスマートフォンをリモコンに見立てたUI操作や、動画コンテンツの視聴体験ができるというものでした。スマートグラスという最新ガジェットの響きも手伝ったのか、KDDIブースの他展示物や他社ブースと比較してもかなりの人気を博しており、私がブースに滞在している間は、常に5〜6人が2列に並んで順番を待っている状況でした。

NrealLightの外観[クリックして拡大]

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