三菱電機は2019年7月31日、東京都内で「三菱電機アクセラレーションプログラム 2019」への参加を検討するスタートアップを対象に、プログラム説明会を開催した。
三菱電機は2019年7月31日、東京都内で「三菱電機アクセラレーションプログラム 2019」への参加を検討するスタートアップを対象に、プログラム説明会を開催した。2021年1月に設立100周年を迎える三菱電機は、スタートアップとの協創を通じてさらなる成長を目指す。
同プログラムは、同社FAシステム事業本部に所属する名古屋製作所が主体となり実施するもので、産業分野での協創がメインとなる。また、三菱電機として初めてのアクセラレーションプログラムであるため、他事業部からの注目度合いも高いという。
同プログラムを統括する三菱電機 名古屋製作所 事業戦略プロジェクトグループマネージャーの高田志郎氏は、名古屋製作所が同社でマザー工場の役割を担っていることを紹介し、「(名古屋製作所には)新しいことをやるDNAがあるんだと自負している」とあいさつ。同プログラムでは「ものづくり、ことづくりにとどまらずに、つくる力をキーワードに飛躍したい」と語った。
同プログラムにおいてスタートアップとの協創を狙う領域は、三菱電機がこれまでも得意としてきた「ものづくり」「ことづくり」に加えて、工場内にとどまらずバリューチェーンを再構築する「価値づくり」、人手に頼る現場で「不」を解消し「楽」にするアイデアを募集する「働き方」、そして「なんでも提案OK」(高田氏)な「あたらしい未来」を掲げる。同領域でアイデアを持つスタートアップを選出し、協創を開始する。
スタートアップに対して三菱電機が提供できるものは、同社顧客ネットワークやセールスチャネルへのアクセス、エンジニアとのコミュニケーション、PoC(概念実証)の支援などとなる。
高田氏は、米国Realtime Roboticsなどこれまでに実施したスタートアップに対する支援例を挙げ、積極的なエントリーを呼び掛けた。エントリーは2019年8月2日で締め切り、コンセプトブラッシュアップ、1次セレクション、実証実験プランニングフェーズ、2次セレクションといった選考を経て、同年12月以降に最終結果が通知される予定だ。
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