ロボティクス技術の実用化という意味では、先行例の多くなっている装着型ロボット。サイバーダイン「HAL」シリーズやイノフィス「マッスルスーツ」などが介護現場や軽作業補助に利用され始めているが、三菱重工業も試作機を参考展示していた。
三菱重工業のパワーアシストスーツは腰と膝にそれぞれモーターを装備することによる大きな出力と、雨や粉じんに耐える耐環境性の高さが特徴。大出力を生かし、上半身用の重遮蔽スーツやマニピュレーターなどをオプション設定することも検討されている。出力調整には筋電センサーを用いず、靴底に設けた力センサーからの情報で行うため、装着時間が短く、汗にも強い。
日本原子力発電と共同開発した経緯から、まずは原子力発電所における遠隔ロボット運搬や電源運搬などを当面の作業目的とするが、他分野への利用・応用も視野に入れていくとしている。
また2015年夏に「軽補助モデル」を投入、シリーズ販売台数が1000台を超えたイノフィスは同社製品を紹介するだけではなく、「訪問入浴介護など具体的な作業に装着型ロボットがどれだけ容易に導入でき、介護スタッフの負担を軽減できるか」をデモで紹介しており、来場者の注目を集めていた。
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