東洋ゴムがタイでの直販体制を構える。近年のタイにおける自動車市場の成長と需要拡大を見込んだ。
東洋ゴム工業(以下、東洋ゴム)は2013年4月8日、タイにおけるタイヤ販売子会社「Toyo Tire(Thailand)Co.,Ltd.(以下TTT)」を2013年4月1日付で設立し、事業を開始したと発表した。東洋ゴムが100%出資した現地法人である。資本金は1億タイバーツ(約3億2000万円)。従業員数は11人となる予定だ。従来タイでは、現地代理店を通じて同社製品を販売していた。
近年、タイにおける自動車販売台数はASEAN諸国の中でも突出した成長を遂げており、中国に匹敵するほどの市場規模になったと同社では見ている。今後さらに高まるとみられる需要に対応するためにTTTを設立し、現地での直販に乗り出す。
2013年4月より現地自動車メーカーへの新車装着用タイヤの販売力向上も図る。現地における乗用車用市販タイヤ販売の業務は2013年7月から開始する。またタイではSUVやピックアップトラックの需要が高いことから、同社のライトトラック用タイヤの販売も積極的に推進していく予定だ。
東洋ゴムは今後、中期経営計画において、北米、日本、アジアの3極を基点としたグローバル供給体制の構築を進めていく。アジア地域での販売については、タイヤ事業の成長基盤を押し上げる最も重要な市場と位置付けているということだ。
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