日本企業のアジア拠点をターゲットに、設計システム提供企業もアジア展開を本格化。主要地域で設計システムについても日本同等のサービスを受けられる体制を整える。
丸紅情報システムズ(MSYS)は2012年2月10日、東南アジアおよび中国に拠点を置く製造業向けCAD/CAMシステム、3次元プリンタの販売・サポートサービスを展開することを発表した。既存国内顧客企業の海外移転増加に伴うアジア地域でのニーズ増加に対応したもの。シンガポール、タイ、上海に専任技術者を常駐させる。
MSYSでは既に各地に拠点を持っていたが、主に電機・半導体製造メーカー向けのニーズに対応したものだった。今回の発表は、これらに加えて機械加工系の企業へのニーズに対応していくものとなる。
システム販売および技術サポートサービス提供エリアはシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、中国。
具体的には、ストラタシス社製品3次元造形装置および3次元プリンタ、独テビス社製CAD/CAMソフトウェア、独ジーオーエム社製計測・検査システム、韓国エヌシービー社製加工プログラム最適化ソフトウェアなどの製品について、日本国内と同様のサポートを受けられるようになる。
これにより、同社顧客の国内企業が海外に拠点を置いた場合であっても、現地販売会社を経由することなく、直接同社で対応が可能になる。
MSYSでは、当面は既存日系企業を対象としていくが、2014年をめどに現地企業への販売も進めるとしている。
各地の拠点、所在地は次の通り。
地域 | 名称 | 所在地 |
---|---|---|
シンガポール | Marubeni Information Systems(S) | 18 Tannery Lane, #06-02, Lian Tong Bldg., Singapore 347780 |
タイ | Marubeni Software & Technology(Thailand) | 11th Floor, Sindhorn Tower 2 Bldg,130-132 Wittayu Rd, Lumpini, Patumwan, Bangkok, 10330 Thailand |
中国 | 丸鵬電子貿易(上海) | Room No.2603B Ascendas Plaza, 333 Tian Yao Qiao Road, Xu JiaHui, Shanghai, China |
世界市場を見据えたモノづくりを推進するには、エンジニアリングチェーン改革が必須。世界同時開発を実現するモノづくり方法論の解説記事を「グローバル設計・開発」コーナーに集約しています。併せてご参照ください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.