富士通機研究所が開発した高分解能小型電力センサー技術を用いて、コンセントごとに電力消費を計測できる電源タップを4月に発売する。
富士通コンポーネントは3月7日、コンセントごとに接続した機器の電力消費を1Wごとに計測できるスマートコンセント「FX-5204PS」を4月に発売すると発表した。
FX-5204PSは、1台当り4つのコンセントを備えた電源タップで、富士通研究所が開発した非接触型電力センサーと電圧測定回路を組み合わせたセンサー技術を用いている。計測した消費電力値はUSBインタフェース経由で出力でき、検出値は添付のソフトウェアを使ってパソコンで表示できる。さらに別売りのゲートウェイ「FX-5250GW」を接続すると計測データをネットワーク経由で閲覧でき、スケジューラーと連携して利用者の業務と消費電力を関連づけて表示するなど、利用者の省エネに関連づけた行動を期待できるとしている。
富士通の一部オフィスでスマートコンセントを試験的に使用したところ、従来比15%の消費電力削減に成功した。この試行の詳細は3月14日に東京都市大学世田谷キャンパスで開催される電子情報通信学会主催の総合大会で発表する予定。
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