リチウムイオン二次電池用負極材の合弁事業に関する契約を締結。キャパシタ電極用炭素材の製造販売を手がけるパワー・カーボン・テクノロジーで負極材を生産する。
JX日鉱日石エネルギーは2月28日、GSカルテックスとリチウムイオン二次電池用負極材の合弁事業に関する契約を締結したと発表した。
両社は合弁でパワー・カーボン・テクノロジーを設立し、キャパシタ電極用炭素材の製造販売を2010年4月に開始している。今回のリチウムイオン二次電池用負極材事業もパワー・カーボン・テクノロジーで展開する。2012年3月末までに年間2000トン規模の生産設備を建設し、7月に稼働させる予定。
パワー・カーボン・テクノロジーが生産する負極材は、JX日鉱日石エネルギーの石油コークスを約1000度で熱処理して製造する。この負極材はソフトカーボンと呼ばれるもので黒鉛に比べて結晶性が低いため、リチウムイオン二次電池用負極材として使用した場合に充放電速度が優れているという。
JXグループではJX日鉱日石金属がリチウムイオン二次電池用正極材の製造販売を手がけており、2012年中に年産5000トン規模に生産能力を増強するとしている。
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