2010年6月23〜25日の3日間、東京ビッグサイトで「第21回 設計・製造ソリューション展」が開催される。開催に先立ち、@IT MONOist編集部では、出展を予定している日立東日本ソリューションズに展示の見どころを聞いた。
需要予測ツールなど、サプライチェーンにかかわるさまざまなソリューションを提供する日立東日本ソリューションズは、今回の設計・製造ソリューション展にブース出展する。同社は昨年も出展しているが、今年は昨年以上に趣向を凝らした展示となるようだ。@IT MONOistでは、同社事業企画開発本部 中野 理紗氏に話を聞いた。
「『業績改善プロジェクトショーケース。導入実績1000社を誇る、可視化と計画のプロフェッショナル!』をテーマに、業績改善を実現した豊富な実践事例をご報告します。併せて、そうした課題解決に貢献した、計画業務支援ソリューション群であるSYNAPSE Suite(シナプス・スィート)を紹介します」(中野氏)
需要予測ツール、プロジェクトマネジメントツールなど、多岐にわたるラインアップを提供している日立東日本ソリューションズだが、現在はデータ活用とクラウド環境に着目しているという。
「企業内に蓄積が進んでいる膨大なデータの有効活用およびクラウド環境を利用したサービス配信に着目しています」(中野氏)
適用分野としては、従来の産業・流通分野のプロセス効率向上に加え、広くサービス業の生産性向上や、社会的なニーズが高まっている健康分野や環境分野へもアプローチしていきたいと考えているという。
日立東日本ソリューションズは、以前から情報の可視化に注力しており、グラフィカルな予測ツールや適用効果の策定情報の提供を行っている。
「厳しい経営環境の中、多くの企業では一層の業務改善・コスト削減の取り組みが求められています。その対策の1つとして、事実をとらえた情報の可視化と状況に応じた判断の高度化は、業績に直結する大きなテーマといえます。個々の判断を正しいものにすることで、大きな成果が得られることを実感しています。当社は、『可視性の向上』『計画力強化』に20年以上にわたって取り組んでおり、1000社以上の支援実績があります」(中野氏)
ブース内に設置されるセミナーコーナーでは、ユーザー事例が多数紹介される予定だ。
在庫最適化のテーマでは、いすゞ自動車での自動車サービスパーツの需要予測と発注業務の改善事例や、オートバックスセブンでの物流センターの在庫最適化事例が紹介される。また、需給計画業務の負荷軽減と精度向上の成功事例としては、食品メーカーであるキッコーマンにおける需給予測と計画立案プロセスの改善事例などが紹介される。部品点数の多い自動車メーカーや多品種を管理する食品メーカーにおける需要予測とそれを基にした生産・販売・在庫計画の改善は、@IT MONOist読者にとっても、参考になる情報が多いだろう。
「プロジェクトマネジメントゾーン」と「生・販・在マネジメントゾーン」の2つに分けられた展示コーナーでは、それぞれ、企業の業績改善のカギとなるソリューション群を展示するという。
「プロジェクトマネジメントゾーンでは、工程管理ソリューションSynVizシリーズを中心に、プロジェクト型業務の効率向上を実現するソリューションを展示。生・販・在マネジメントゾーンでは、需要予測・販売計画・生産計画の連動と在庫可視化による販売機会最大化と在庫適正化を提案します」(中野氏)
冒頭のコメントにあるように、展示会場では同社のPSIソリューションを発展させ、計画系と現場系の連携を支援するソリューション群SYNAPSE Suiteも披露される。
連載記事「セールス&オペレーションズ・プランニングの方法論」でも紹介しているように、グローバル化の進展に伴い、あらためてS&OPプロセスへの注目が集まりつつある。現場からの迅速な情報吸い上げと適切な計画見直しを支援するソリューションとして注目したい。
展示会名 | 第21回 設計・製造ソリューション展(DMS2010) |
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開催日 | 2010年6月23日(水)から25日(金) |
会場 | 東京ビッグサイト |
ブース番号 | 東1ホール 14-001 |
※本稿は事前アンケート形式で回答を得た内容を基にしています。
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