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1+1が2にならなかったサプライヤーの企業統合の行方は自動車業界の1週間を振り返る(2/2 ページ)

さて、今週は心配なニュースも流れてきました。サプライヤーのマレリホールディングス(マレリ)が、経営再建に向けて私的整理である事業再生ADRを申請する、とメディア各社が報じました。

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2017年に車載セキュリティで新会社、ITとクルマの連携を模索

 旧カルソニックカンセイ時代の取材で記憶に残っているのは、2017年に立ち上げた車載セキュリティの会社「ホワイトモーション」のことです。航空機メーカー出身の社長が立ち上げたフランスのセキュリティ企業Quarkslabと、旧カルソニックカンセイの合弁会社です。

 コックピットを手掛けるサプライヤーとしてセキュリティへの対応が重要になる中で、設立時の社長をIT業界から招いたことも特に印象的でした。制約が多い自動車の中でIT業界の知見をどうやって生かしていくか、異業種同士で融合の道を探る姿勢がすてきだなあ、と思っていました。

 経営再建というだけでも平時は大変なことですが、今はコロナ禍でさまざまな制約やサプライチェーンの問題もあり、カーボンニュートラルに向けて自動車メーカーも変化を迫られています。その中で経営再建に取り組むのは平時以上に困難な道のりになるかもしれませんが、乗り越えていってほしいですね。

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