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トヨタ自動車の3月の稼働調整、10万台減産も過去最高の生産台数に:製造マネジメントニュース
トヨタ自動車は2022年2月14日、3月の生産計画を発表した。当初織り込んでいた挽回生産の台数をグローバルで十数万台程度見直し、グローバル生産で95万台を計画している。減産ではあるが、月間生産台数としては、過去最多の2012年3月の87万台を大きく上回る。
トヨタ自動車は2022年2月14日、3月の生産計画を発表した。
当初織り込んでいた挽回生産の台数をグローバルで十数万台程度見直し、グローバル生産で95万台を計画している。減産ではあるが、月間生産台数としては、過去最多の2012年3月の87万台を大きく上回る。
これにより、2021年度通期の生産台数は850万台となる見通し。先日発表した2021年度第3四半期(2021年4月1日〜12月31日)の決算でも発表済みだ。
2022年3月の生産台数の見直しに伴い、全14工場28ライン中、トヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)と、トヨタ自動車東日本の岩手工場(岩手県金ケ崎町)の合計2工場3ラインで稼働停止日を設ける。影響を受けるのは、レクサスブランドの「NX/NX PHV」「CT」「UX/UX300e」「ES」「RX」や、トヨタブランドの「C-HR」「アクア」だ。
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