東陽テクニカがOTA計測ソリューション手掛ける新会社を合同出資で米国に設立:製造マネジメントニュース
東陽テクニカは2022年2月9日、同社子会社である米国のTOYOTechが携帯端末やアンテナ、OTA試験を手掛けるGeneral Test Systemsと合同出資して「AeroGT Labs Corporation」を設立すると発表した。AeroGT Labsの設立は同年2月中旬ごろになる予定。
東陽テクニカは2022年2月9日、同社子会社である米国のTOYOTechが携帯端末やアンテナ、OTA(Over The Air)試験を手掛けるGeneral Test Systems(以下、GTS)と合同出資して「AeroGT Labs Corporation」(以下、AeroGT Labs)を設立すると発表した。AeroGT Labsの設立は同年2月中旬ごろになる予定。
AeroGT Labsの所在地は、TOYOTechの拠点と同じく米国カリフォルニア州のフリーモントで、代表者にはTOYOTech CEOのBo Han氏が就任する。事業内容は「世界各国でのOTA計測ソリューションの販売」としている。資本金は300万米ドル(約3億4500万円)。AeroGTの株式保有率はGTSが51%、TOYOTechが49%となる。
東陽テクニカはGTSと2018年に総代理店契約を締結して、OTA計測ソリューションの販売を行っている。現在、自動運転分野では、信頼性の高い先進運転支援システム(ADAS)などを実現するために、車両の無線(V2X)通信性能をOTAで計測する重要性が高まっている。東陽テクニカは、GTSの特許技術であり、LTEや基地局向けの試験方法として3GPP(Third Generation Partnership Project)に認可されたRadiated TwoStage(RTS)法を使ったOTA計測ソリューションを、中国の国家研究機関であるCICV(China Intelligent and Connected Vehicles)やSMVIC(Shanghai Motor Vehicle Inspection Certification Tech Innovation Center)などから受注している。今後は中国に加えて米国での展開も視野に入れているという。
AeroGTは、GTSと東陽テクニカ、そしてTOYOTechが持つ製品やソリューション、また自動車市場への知見や販売力を生かすことで、GTSのOTA計測ソリューションを中心に世界市場で販路を拡大していくとしている。
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