検索
特集

自動運転技術の研究開発での課題は? 読者調査で聞いたMONOist読者調査(1/2 ページ)

MONOistはメールマガジン読者を対象に「自動運転シミュレーションについてのアンケート」を実施。自動運転技術の研究開発の進捗度や競合他社と比べたポジショニングをどう捉えているか、開発体制の課題、ボトルネックとなっている技術領域などについて調査した。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 MONOistはメールマガジン読者を対象に「自動運転シミュレーションについてのアンケート」を実施。自動運転技術の研究開発の進捗度や競合他社と比べたポジショニングをどう捉えているか、開発体制の課題やボトルネックとなっている技術領域などについて調査した。

調査概要

photo

 本調査は、MONOist、EE Times Japan、EDN Japanのメールマガジン読者の中からADAS(先進運転支援システム)や自動運転技術の研究・開発者に携わるメールマガジンの登録者を抽出し、オンライン質問表にリンクさせたアンケート回答依頼の電子メールを配信することにより実施。219件の回答を得た。メールの配信期間は2020年2月5〜27日で、3月2日に回答を締め切った。

 回答者のうち、製造業の業種は「自動車・輸送用機器」が28.3%、「電子部品・デバイス・電子回路」が18.3%、「電気機器」が16.0%だった。回答者の職種は「研究・開発」が45.7%、「設計・解析」が13.2%、「営業・販売」が10.5%、「経営・経営企画」が9.6%、「情報システム」が5.0%、「製造・生産技術」が5.0%、「品質保証・管理」が4.6%、「資材・購買」が0.9%だった。

 従業員規模は「5000人以上」が46.6%、「1000人以上5000人未満」が24.2%、「100人以上1000人未満」が17.8%、「100人未満」が11.4%だった。

「自動運転シミュレーションについてのアンケート」は、TechFactory ホワイトペーパー ダウンロードセンターで無料ダウンロードできます。
(ダウンロードには、読者登録が必要です)

ダウンロードはこちら

競合他社と比べて優位かどうかは「分からない」

 回答者にどのような立場で自動運転技術の研究開発にかかわっているかを複数回答可で尋ねたところ、「自動車部品メーカーとして」が40.0%、「デバイスメーカー」が22.4%、「制御ソフトウェアベンダー」が19.5%、「クラウドなどIT基盤ベンダー」が14.1%、「自動車メーカー」が9.3%、「MaaSベンダー」が6.3%、「道路などインフラ開発企業」が2.9%だった。次に、自動運転のどのレベルに関する技術を研究、開発しているかを尋ねたところ、「レベル1〜2」が59.5%、「レベル3」が48.8%、「レベル4」が35.1%、「レベル5」が18.5%という結果だった。


研究開発の対象としている自動運転のレベル(クリックして拡大) 出典:MONOist編集部

 自動運転技術の研究開発の進捗度については、「計画よりは遅れているが追従可能な範囲」が29.3%、「計画通りに進んでいる」が26.3%、「計画追従が不可能なほど遅れている」が8.3%となった。「計画がそもそもない」(2.0%)や「計画よりも早く進んでいる」(2.0%)という回答も見られた。「分からない」という回答は28.3%に上った。

 自動運転に関する技術力について競合企業と比べたポジションを尋ねると、「分からない」が29.3%、「競合と同等」が28.3%、「競合と比べて劣位だが挽回可能な範囲」が22.5%、「競合よりも有意なポジションにある」が9.9%、「競合に比べて大きく劣っていて挽回不可能」が6.8%だった。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る